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第二章
知らされたこと


「な、んで…」

「寮を出て行くあなたが見えたからよ。全く、無防備すぎ!だから叔父様もカノンを放っておけなくなるのね」


肩を竦めるアデルの言葉にカノンは首を傾げるしかできなかった。


「えっと…。アデルは驚かないんだね。私が女だってこと」

「当たり前じゃない。元々知ってたんだから」

「どうして?」


カノンが女だと知っているのはこの世界ではダンブルドアとイーグしかいないはずだった。なのに、彼女は知っている。


「あなたがお世話になっているイグネイシャス・オールディントンは私の叔父様よ」

「…」


アデルが言ったことを頭が理解するまで時間が掛かった。ようやく理解できた頃にはカノンは目を見開いた。


「えっ?ええぇぇぇ!?」


カノンのその声が辺りに響いた。それにより見張りのために離れていたレックス達がすぐに戻って来た。


「どうしたカノン!?」


そう来たレックスをノエルが突き飛ばした。


「レックスは見るな!」


そう言ってノエルはカノンの元へすぐに行くとカノンが握り締めていたタオルを彼女の体に巻きつける。
その様子にアデルが溜息を吐いていた。


「カノンはホントにどこか抜けているのね」


結局、一番の被害者はレックスだった。









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あきゅろす。
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