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私達は立つ!
20110801。
今日も今日とてデジタルワールドの復興支援の最中、カイモンが姿を消した。いつもパートナーの幸を探している。を口実に姿を消す。またそうだと判断して回り始めみんな気にしなかった。
毎回いつの間にかピョンピョン跳ねて、帰ってくるのだ。

「ねーねータケルー」
「どうしたの?カイモン」
「幸に会ったよー。アッチにねー、大きい幸に会ったよー。本当だよー」
「じゃあ、見に行こうか」

大輔君達に言ってからね。とたしなめて、タケルとパートナーのパタモン。そして白兎型デジモンのカイモンの一人と二匹で歩き出した。

「幸はねー。大きくてねー。髪の毛長くてねー。」
「そうなんだ。じゃあ楽しみだね。」
「幸は、頑張って、大事なもの守ろうとしてたんだよー。ヒカリとかねー。ダイスケとかねー。ユズルとかねータケルとかー。」

知らない名前は、兄よりも先代5選ばれし子どもの一人。よく聞く名前の中の一人である。

「でねー。あの森の入り口近くにいたんだよ、ほらー、手ー振ってる!幸!」

抱きかかえられていたカイモンはタケルの腕の中から離れ、森の入り口に走る。
森からそっと出てきた人間がカイモンを拾い上げた。

「久しぶり。カイモン。」
「幸、幸っ。タケルーっ。パタモーン!幸だよー」

垂れた白耳を嬉しそうに揺らし、ピョンピョン騒ぐカイモンを人間は腕の中に収めて頭をなでて、視線をタケルに向けた。

「ただいま。」
「幸…さん?」
「この世界が平和にしてくれたから、やっとデータを復元して帰ってこれたの」

多分これで、向こうの世界にも渡れるの。あれから何十年もすぎたもの、これぐらいで、大丈夫よね。と長いブラウンの髪が揺れ、同じ色の瞳が笑った。おとなしめの白のワンピースに身を包み、幸は笑った。

「幸さん。お帰りなさい。」
「ただいま。」
「にしても、どうしてあんな無茶苦茶なことしたんですか?」
「…もしかして、怒ってる?」

チラリと瞳を上げた先に、タケルは当然です。と吐いた。

「怒りは、みんなと合流してからにしようか。」
「嫌です」
「…ちょっと小学生、その黒い笑みは収めてくれるかな」

8月1日。
(嫌です)(小学生らしくしてよ小学生)(もう高学年ですから)(高学年関係ないよ。)




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あきゅろす。
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