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私達は立つ!
集縁、終焉。

「ちょっと、どうなってんのコレ」
「京さん。落ち着いて下さい!」
「京さん早いです。」

今さっきの光は進化の光ですから。ホークモンとアルマジモンそのパートナーの京、伊織が森の中をひた走っていた。生い茂る森で、進化する事も、できず走る羽目になっている。

「っていうことは、誰かが戦っているんでしょう?幸ちゃん戦いから逃げてるかも知れないんだよ」
「あたしたちで助けなきゃいけないよ!」

ほら走れホークモン!なんて尚急がせる。そんな京に聞こえないようにアルマジモンが、ぼそりと、幸もデジモンだきゃあ戦える。と、呟いた。

「貼付武器-ディッファー・ウエポン-空割る風の槍」

そんな声が聞こえて、音の方に走る。勢いよく白が走ったのが見えた。

「京!伊織!」
「次から次に湧いて、小賢しいガキどもが、死ねェ!」
「させるか!」

白が飛んで、笑い立つヴァンデモンに蹴りを入れてぶっ飛ばした。顔面に綺麗な足跡が残る。

「先ほど進化したのに、戦いをよく知っている。」
「何十年の付き合いだしな。だまってりゃあいいよ」

カチャリ。と甲冑がなって白が動きを止めた。ウサギだ。子供でも書きそうな真っ直ぐ天に伸びる二つの白の形を見て、伊織は思った。こちらに背を見せて白の布のようなマントが風に靡く。マントの裾についている白のぼんぼりとそびえ立つ白の耳がウサギだと錯覚させる。

「暗い森だ、怪我はないか」

昼に聞いた声より大人びた声が聞こえたが間髪入れずに。怪我がないなら一纏まりになっておけ。と足された。

「京さん、私たちも戦いましょう」
「そうだぎゃ、戦うんだにゃー。」
「貼付武器-ディッファー・ウエポン-荒れ狂う、防壁の風、竜巻」

吹き荒ぶ風が、円を描いて、広がる。進むには強すぎる風の壁が囲う、ステージが出来上がった。

「幸さん!」
「これは、私の問題だ!」

ピシャリと言い放ち、目を細めた。
目に十字傷を負っているヴァンデモンはにんまりと笑っているだけで、なにもいわない。子ども達の仲間割れを見て楽しんでいるのだろう。

「私たちが始めた問題だ。私たちで片付ける。だから、ただ待ってて。」

言うか言わないか、顔を上げた瞬間、ヴァンデモンの攻撃は優しく笑みを浮かべた彼女の体を貫いた。ぽたりぽたりと赤が散った。

集縁、終焉。
(負けない。戦うと決めたから。)

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あきゅろす。
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