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It can't be helped.

「はぁ……」

目の前に広がるそれに、静かに溜息をついた。
いや、これは誰だって溜息をつきたくなるだろう。
……一部のファンは喜ぶかもしれんが。
残念なことに俺は全くと言っていいほど喜べない。

部屋に人が倒れているこの状況に。

因みに今は土曜日の昼だ。
何故古泉の家に居るのかとかそんなのは気にしないでくれ。
誰にだって知られたくない秘密の一つや二つや四つや八つ……もっとあるだろうな、煩悩の数くらいはありそうだ。
特に目の前で寝ている人物は。

「……ん、キョンく、」

起きたのだろうかと、古泉を見たが全くそんなことはなく。
なんだ、まさか物凄くお疲れモードな訳じゃないよな?
そんな疲れてるなら一人で休め、いらないところで他人に気を使いすぎなんだよお前は。

「古泉の馬鹿野郎」

起こさないように小さな声で悪態をついて、些か気楽になった。
さて、部屋を掃除しなければ。
機関の書類まとめやらをした後は毎度毎度汚いからな。

…制服だけはハンガーに掛けているのは流石古泉、と言ったところか。


その前にコイツを起こさずにどうやってベッドまで運ぶか、それが問題だ。






あきゅろす。
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