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囚われた鎖33


下半身は全部脱がされたのに、上半身は脱ぎかけというのが少し恥ずかしい。脱ぐなら全部脱いだ方がかえって恥ずかしくないと思うほどだ。

「全裸より少し脱げてない方が好きなんですよね、僕」
「やっ、恥ずかしい……!」

それなのに古泉は脱がしてくれず、恥ずかし過ぎて脱ごうとしたら逆に手を握られ、止められた。
しかも古泉は全くと言っていいほど脱いでいない。
ただ、先程までベッドに横たわっていたからスーツの上着は着ていない状態なのだが。

「どうして欲しい、ですか」

して欲しいことなんて、全部知っている癖に。
今日は全部俺が言わなくちゃ行動してくれない。
何も考えられないくらい無茶苦茶に抱かれたいけど、そんなこと言える筈がない。

視線を右から左からうろうろさせていると、答える気がないことに気がついた古泉が俺の口の中に指を突っ込んできた。

「ん、んぅー……」
「よく舐めてください、もう僕の我慢も限界です」

よく舐めろと言われたが、舐めるまでもなく古泉は指を舌に絡ませている。
でも、自分からもこっそり指に舌を絡ませると古泉に頭を撫でられた。それが嬉しくて更に舌を絡める。
猫のようにぺろぺろと舐めていたら上からごくりという音が聞こえ、指は引き抜かれた。

そのまま奥のすぼまりに指を一本挿入される。
痛いと思ったのに、するりと入り込んで唖然とした。
異物感はあるが、前みたいな酷くない。

「はっ、あ…あふ……」
「痛くは……なさそうですね」

ホッとした顔の古泉は指をもう一本追加させ、探る動きに変わった。
浅い場所を刺激され、別に前立腺を刺激された訳でもないのにぞくぞくした快感を感じる。
こんな感じていて、前立腺を弄られたらどうなるのか自分でもわからない。

荒い息を繰り返していたが、不意にこりっとした所を古泉の指が掠ると息が詰まり、躯全体がビクンッと揺れた。
その後も古泉はしばらくの間感じる場所……前立腺に狙いを定めて指を動かしてきた。
グチグチと聞こえてくる頃には古泉が狙うまでもなく自分から腰を動かして前立腺に指が当たるようにしていたらしい。

「は、ぁ……も、古泉……」
「指じゃ物足りませんか」

その問いに少しだけ頷くと指を引き抜かれ、その少し後にかちゃかちゃとベルトを取る音が聞こえてきて、どきどきしてきた。

「出来るだけ深呼吸してくださいね」

指の入っていた場所に熱い熱をもったブツを宛がわれる。
俺のアナルはこれから来る快感に期待してくぱくぱと収縮を繰り返し、古泉を奥へと誘う。

言われた通りに深呼吸しているとその呼吸に合わせるように古泉のペニスが侵入してくる。
指よりも遥かに大きいソレに少し息が詰まってしまったがそれでも何とか深呼吸を繰り返す。
全部が入りきると律動が始まった。
ぎりぎりまで抜かれ、そこから思いきりぐんっと突き入れる。
指で弄られていた頃から勃ち上がっていた俺のペニスはもう我慢できないところまでぱんぱんに膨れ上がり、もう少しでイってしまうだろう。

「やぁん、……イっ…ちゃ、」
「ええ、いつでもイって構いませんよ」
「だ、め……古泉も、一緒……にぃ」

堪えると古泉を締め付けてしまってカタチがよくわかる。
小さく古泉が色っぽい吐息を出し、ぐんっと古泉のペニスが一回り大きくなる。

「あまり、煽らないでください。理性が崩壊してしまいます」

耳元で少し乱れた息と共に入ってきた言葉にさえ感じてしまい、危うくイきそうになった。
なんかもう、古泉の全てを快感に置き換えられてしまう。

俺が限界なのを知ったからか、古泉はラストスパートをかけてきた。





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あきゅろす。
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