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浴衣美人


ああ、夏だ。
今日は古泉の家の近くで祭りがあるらしく、俺は古泉に誘われるがままその祭りに行くことになったのだが、どういう訳か今、古泉の家のベッドの上に押し倒されている。
誰にか、古泉にだ。

「一体何故こうなっているんだ。いつこんなフラグを立てたんだかさっぱりわからん」
「貴方が仁平を着て僕の前に現れるのがいけないんですよ、イケナイことしたくなるに決まっているじゃないですか」

確かに俺は仁平を着て来た。
何故か?祭りだと言ったらはしゃいで着せられたのだよ。他の誰でもなく、母親にな。

あら〜、キョンくん可愛いわねぇ。

だなんて、仮にも思春期の男子にいうセリフではないと思うのだが母親はそう言った、言い切った、言い切りやがったんだ。

そして古泉の家に現れた俺、すぐに引っ張られあれやこれやという内に押し倒された俺。

……俺、何も悪くないよな?

「馬鹿なことしてないでさっさと祭り行くぞ!」

りんご飴食べたいんだよ、タコ焼き食べたいんだよ、わたあめもだな。
と言っているのに古泉は退かない。

「祭りより、貴方とイきたいです」
「下ネタを真面目な顔で言うなぁぁぁぁぁぁ!ついでに、脚にナニを擦りつけんなバカァァァ」

信じられん、軽く勃起した股間を古泉は俺の太股辺りに擦りつけている。
その度にゾワッとした悪寒が俺を襲う。
快感じゃないぞ、悪寒だ。

「でしたら、貴方もソノ気にさせるまでですよ」

その時の古泉の顔は……本気と書いてマジと読む程、本気な顔だった。
え、なにこれ俺ジ・エンド?
祭りに行きたかったのに、古泉にイかされるってか?
わー、下ネター……じゃなくって!

「も、マジいい加減……アッ」
「ふふ、貴方ココが大好きなんですよね」

古泉はあろうことか、俺の乳首を服越しになぞってきやがった。古泉と付き合い始めてからというもの、古泉がいつもいつもいつもその……大人の営みをするときに乳首責めをしてくるから敏感になり、今ではそれだけでイかされそうになっているとか、俺男として終わってるんじゃないか?
ああもう、本当に一体どうしたことか。
俺、まさかこのまま……。

「なんてね、冗談ですよ。さあ、お祭り行きましょうか」

そう言って差し出される右手。
くそ、忌ま忌ましい。

「我慢出来る訳、ねぇだろ!責任取りやがれ馬鹿!」





結局、お祭りには行けなかったが珍しい古泉の顔が見えたので良しとしよう。

「もう一回いいですか?」

……前言撤回。
どこもよくないな。


あきゅろす。
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