肩書き 部長、 俺はもう部長じゃないよ ゆっ…幸村部長 赤也、……うん。どうしたの 俺、部長になにも返せてないんスよ。いっつも与えて貰ってばっかで、背中見てばっかで、全然なにも。だから俺も部長も他の先輩たちも納得できるかたちでなにかお礼を、絶対プロになる約束とか世界ランク取るとか、 きいて、赤也。赤也はただテニスを好きでいればいいんだよ それだけ? それだけ。テニスが楽しいって事を忘れないでテニスを好きでいる限り、俺たちはずっと仲間でいられる。 … それでたまに思い出してくれたらいいよ、立海が王者でなくなった夏と、一緒に戦った俺たちの事 ……はい うん、いい子 幸村…、先輩 うん、どうしたの、切原部長 俺一生テニスを好きでいるから、先輩は一生俺と仲間でいて うん、そうだね ほんとに? ほんとに、約束しようか …はい じゃあゆびきりね、 (幸村先輩は俺の前にしゃがんで、小指を立てた右手を差し出した) (こんなにきれいにほほえむひとを、おれはほかにひとりもしりません) ♭♯ |