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ライバルはルカリオ?! 3



皆、久し振り!

包帯だらけで誰か分からないって?

鋼鉄島のマミーこと、波導使いのゲンだよ!

先日トキのシンユエに完膚なきまで負かされた悔しさを胸に深く刻み込み、今日は再チャレンジだ!


でも早速


「「「ゲンさーん!!!」」」


(新たに)傷だらけだ



「もう止めて下さい!貴方を病院に連れていくの僕なんですよ?!」とヒョウタ君が叫ぶが、(ぶっちゃけヒョウタ君の苦労は)関係無い

私はトキの側に行く為なら諦めない!怪我を恐れ、近付く事を諦めた君達と一緒にしないでくれ!ああっ、今日も可愛いよトキ…

「グファ…!!!」

トキに見取れていると、シンユエの右フックをモロ顔面に受けてしまった


ふふふ、見詰める事さえ許してくれないというのかシンユエ!!!


首をグルングルン回しながら、トントンとボクサーのようなステップを踏み始めるシンユエ

いかん!体の震えが止まらない!!!


…私の体は、あと数撃が限度だ
今日はいつも以上にシンユエの拳に力が入っている…(一歩間違えたら殺される勢いだ)



※ここからは我等がヘタレヒョウタ君の実況でお楽しみ下さい※








「ハァアアア!!!」

何やら体に力を込め始めるゲンさん

ただならぬ構えにしょうぶどころに居る一同は目を見張った(トキさんは相変わらずマスターと話している)

ゲンさんの体から、見間違えじゃなければ青白いオーラが溢れ出してきた

これはもしや…波導?!本当に使えたのか!僕はてっきりゲンさんの虚言かと!!

ゲンさんが更に体に力を込めると、青白いオーラが体を離れ、ゲンさんの周りに膜を張り始めた

「シンユエ…波導のバリアだ…君より長い時間、波導の修行をしてきた…今回は波導の力を使い君を倒す!」

フフフフ、とゲンさんは笑みを零した(実際は包帯が顔全体を覆っているので分からないけどね)


ダッ!


ゲンさんは波導のバリアで全身をガードしつつ、シンユエ(の後ろに座っているトキさん)に向かって走り出した


シンユエはそんなゲンさんを殺し屋のような眼で見据えながらも、落ち着いた様子で、ルカリオ独特の構えをとる


「無駄だ!君の拳はこの波導バリアーに遮られ、」


ゲンさんが台詞を言い終わる前に、ゲンさんの体が宙に浮いた


そして、見間違えじゃなければそのゲンさんの体は僕の方に向かって飛んで来ている




「うわぁーー!!」


ドカーンッッ!!!





※実況強制終了※







「ぐ…ぅ」


パラパラと机の破片が床に落ちる

硝子も…ああ、これはヒョウタ君の眼鏡か


ふらふらと立ち上がれば、私の顔に陰がかかった

シンユエが目の前に立っていた



「………流石だよ、シンユエ。まさか、私の波導バリアに別の波導を流し込み、中和させ、そこに生じた僅かな歪みに穴を開け、そこから私を殴ってくるとは………完敗だ」

本当に驚いているよ

まさか現実にド●ゴンボ●ルみたいな戦法を使うなんてね


「私の負けだ、好きにするがいい」

『アウッ!』

ボキボキッとシンユエが指の関節を鳴らす音が聞こえた







………あのね、

「好きにしろ」って言葉をそのまま鵜呑みにするのはあんまりじゃないだろうか


ゆっくりと目を閉じた

どうかもう一度、トキの姿を見れる事を願いながら







死刑台は直ぐ目の前に




10分後、しょうぶどころ前に救急車が2台到着した





2009*02*04



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