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分かってる









「何だってんだよー!!!」


今日も快晴の空の下、ジュンの声が響き渡った


「畜生!…またトキに勝てなかった!」

「残念だったね」


ジュンは、決してバトルが弱い訳ではない
実際、このシンオウでジュンに勝てるトレーナーは片手で数えられる程度だ
ジムリーダーも四天王もチャンピオンも、今となってはジュンに勝てない
ジュンに負けた事が無い私でも、少しでも気を抜けば負けるかもしれない


「ジュン、」

「何だよ!」

「帰ろう?」

「…まだ帰らねぇ、もっともっと修行して、ぜってぇートキに、」

「…そんな苛々してちゃ、良い修行は出来ないよ」

「う、」

「一回、スッキリしたら?」

「え?」


ジュンの手を無理矢理引いて、歩き出す

「ちょ、トキ!」

「………ほら、何時ものやってあげるから」

「…!」

「…ね?」























故郷のフタバタウンに帰って来た
今日は、ママはジュンのママとヨスガシティに遊びに行っていて、私の家には誰も居ない
久々に帰った自室は、何か不思議な感じがした


「トキ…」

「今日はママ帰って来ないってさ」

「だからって…此処じゃなくても…」


別荘とかあるだろ、と少し焦り気味に言うジュン
別荘の方が余程危ない
何しろあそこは、もはや家主の私よりも他人の出入りの方が多いのだから

部屋の暖房が効き始めたのを見計らい、私は服を脱いだ
最終的には、下着だけの状態となる


「ジュン」

「ぇ、あ」

「準備出来たよ?」

「…ああ」






部屋の電気は元より点いてない
外の太陽は、まだまだ東側にある
部屋のカーテンを閉めても、まだ部屋の中は十分明るかった






「ンぅ…」

「大丈夫か、トキ」

「ん、大丈夫」


昼間から、この歳で、背徳に満ちた行為に及ぶ私達

ジュンが私のベットに腰掛けた
私はジュンの足の間に跪づき、顔を埋め、ジュンのモノに舌を這わせた



「トキっ…ぅ、あ!」


時に尖端を吸い上げてみる
ジュンの手が私の頭に添えられた
そのままジュンは、自分のモノが当たって一番気持ち良い所に私の頭を持ってゆく


「…トキっ!トキ、も、ィく…!」


私はジュンの腰の動きに合わせて、頭を動かす
手の方も同時進行し、ジュンの嚢を弄ぶ

ぐんっ、とジュンがモノを突き上げたのに合わせて、私は思い切り強くジュンのモノを吸い上げた







白濁色で粘着質な液体が、私の顔にへばり付く
それを指で掬い上げ、私は自分の口に運んだ


「…ごめんね、ちょっと零しちゃった」


息を荒げ、苦しそうに呼吸をするジュン
顔は上気し、目はトロンとしている


「トキ、」

「分かってる」


ジュンの横を通り抜け、私はベットに横たわった
その上にジュンが覆いかぶさる


「…濡れてる」

「…ジュンの顔見てたら…」

「興奮した?」

「う、うん」

「変態じゃん」

「違うよ!変態じゃないもん」

「じゃ、淫乱?」

「い、淫乱でもないし!」


ジュンに奉仕していた段階で、私の秘部は十分過ぎる程濡れていた
ジュンの艶やかな声や、いやらしい手つきは、愛撫を受けずとも私の体に甘く染み渡っていった


「じゃあ、試してみようか?」

「……え、何、を?」


「トキが淫乱かどうか」ジュンが耳元で囁いた














太陽は、どうやら限りなく西側に傾いているらしい
部屋の中はすっかり暗くなっていた
外の光りを遮っていたカーテンは、全く意味が無くなっていた

お互いの体を貪り合って、もう何時間経ったのか分からない
どちらの体液ともつかぬものが、ジュンと私の体中に付着していた


「…う、もう…無理っ…!」

「まだ、まだ…!」


繰り返し行われた行為に、私の体は酷く疲労していた
そんな私を余所に、ジュンはまだ己の体に残る欲望を私に吐き出した


「…ぁ、あっあっ、ん!…ゃあ!」

「…嫌じゃないだろ、トキ」

「もう、駄目だ、て!」

「まだこんなに締め付けてるのに?」

「…はぅ、あ!」


私の腰をガッチリ固定して、ジュンは私の中に自身を突き入れる
ジュンの体は、まだ幼さを多く残していて
男だけど、華奢だし筋力だってそこまで強くないのに


「…やぁ!…ぁ、ジュ、ン!」

「トキ、っ!」


私は抵抗出来ない


「もう嫌だとか言って、さ」


いや、


「俺のを、く、わえて…放さないぜ?」


抵抗しない


「ジュン、私…ぁ!げん、か、ぃ!ぁン!」


気が遠くなる
体中が痺れる感覚に陥った
景色が白に染まり、次第にジュンの姿が見えなくなった

















「―――!…トキ!」

「…ぅん?………ジュン」

「…悪い、トキ……俺、また!」

「…」

「ごめん、ごめんな…トキ」

「…いいよ、ジュン」









『世界一強いポケモントレーナーになる!』

ジュンは宣言通り、その夢に向かって日々努力し続けている

…だけど、まだまだ私には勝てない

私も勿論バトルの修行はしている
でも、ポケモンマスターになりたい訳でもバトルで高成績を修めたい訳でもない

夢は、まだ決まっていない

そんな中途半端な私に勝てないのは、ジュンにとって気にくわない事だろう

口には出さなくても、その気持ちは態度に出ていた



私は小さい頃からジュンが好きだったから、ジュンに敵視される事が辛かった
私のせいで、辛そうにするジュンを見るのも辛かった






「…ジュン」

「何?」

「まだ出来る?」

「は?……何、を」


ジュンをベットに押し倒す
鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をするジュンに、思わず笑ってしまった


「トキ!………お、お前、まだヤる気かよ!」

「そうよ、ジュンがまだ物足りないって顔してるからね」

「!…いいって!トキ辛いだろ?」

「大丈夫よ」

「…大丈夫じゃなさそうだぜ」

「……私もまだ足りないの」


「ジュンの言った通り、私は淫乱なのかも」さっきのお返しとばかりに、耳元で囁いてやった








何時も負けっぱなしの相手を好きに出来たら、少しは楽になるのかもしれない


自分より強い相手を組み敷くのは、精神的にも肉体的にも気持ちが良い




そう思い付いてからは、ジュンが私に負けたりバトルフロンティアで上手くいかなかった時には、私はジュンと行為に及ぶ

始めこそ戸惑っていたジュンだが、行為に慣れてきた頃、本心が出て来た

私を容赦無く抱く
まるで、力を誇示するかのように
私の体に、自分の強さを刻んでゆく


こうする事で、ジュンは報われてゆく













「…トキ、好きだっ…!」

「ん、ぁン!…わ、私、も!」


体中が軋んでいる
体が悲鳴を上げている
だけど、止める訳にはいかない



少しでもジュンを救いたい




「…ごめんな、ほんとに」

「ジュ、ン…ぁ、あぁ、は、ぅン!」


激しい律動と共に降り注ぐ謝罪の言葉と優しいキス

それが何よりも私にとってご褒美だった













分かってる、
(だから貴方の支えになりたいの)
















2009*03*21
私の中で、ジュンの時代が来ました



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あきゅろす。
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