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ライバルはルカリオ?! 2






「ゲンさん、もう止めた方がいいんじゃ…」

「私は決して諦めない!!!」

「「「…」」」


先程からトキに近付きはシンユエに蹴られ殴られインファイトされているゲンさん

傷だらけのゲンさんを見兼ねて制止をするジムリ達

トキはマスターと楽しげに話している
隣で自分のポケモンがゲンさんをリンチしているというのに






ハァハァ…

息があがる
こんな戦いは久し振りだよ
ルカリオとの波導の修行でも、ここまで疲労した事は無い



「ここは…作戦を変えるしかないな…」

「だからもう止めた方が身の為ですよ…」

「私は決して諦めない!!!」

「「「…」」」

「正面から突っ込んでいくのは止めた。間接的にトキに気付いてもらう作戦に変更だっ」

「いや、もうトキは気付いてると思いますよ。あえて無視してるとしk」

「ヒョウタ君、カクテルを持ってきてくれ!」

「僕を巻き込まないでよゲンさん!」



巻き込まれないようにわざと端の席に居たヒョウタ

「何で僕が!」と反論しながらも素直にカクテルを用意する彼はヘタレキャラである






ゲンはカクテルを持つと、トキから4席離れたカウンター席に座る

ジムリ達はこれから起こる事を明確に予想出来た

「届けっ私の想い!イエスフォーリンラブ!!!」


シャーッとカクテルグラスはカウンターの上を美しく滑っていく

いける!!!

カクテルグラスとトキとの距離が30pに迫ったその時だった

「「「!」」」


傍観する全員が息を飲んだ

カクテルグラスが消えた!




と、思った次の瞬間にはカクテルグラスは綺麗にゲンさんの顔にめり込んでいた

スローモーションで倒れてゆくゲンさん


ガッシャーン!!!

カクテルグラスが床に落下し砕け散る
ついでにゲンさんの野望も砕け散る


「「「ゲンさーーーん!!!」」」

「じゃあマスター、そろそろお勘定」

「はいよ」

「シンユエ、帰るよ〜…って、どうしたの?何か嬉しそうじゃない」

『クフクフ』

トキが撫でてやると、シンユエは目を細め嬉しそうに鼻を鳴らした








相手が勝利を確信した時、そいつは既に負けている




トキはマスターとジムリ達に会釈をすると、シンユエと共にハードマウンテンに消えて行った






2009*02*03




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あきゅろす。
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