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「ウィットマーシュ?」
「はい」
「お前ロッシュ中佐の何?コレ?」
小指を立てられる。
「いいえ」
部隊は違うが、確かロッシュの信奉者だ。―狂信的な。
「嘘付け、ベタベタしやがって。中佐もお前のこと女名で呼んで」
「…あれは身内用です」
「はあ?俺は中佐本人から聞いたんだ、親戚なんて」
「ほかは残らず死んだので」
ゆっくり微笑んでやると男は青ざめる。
「お話は以上ですか?失礼します」
動けない男を置いて踵を返す。
ああ、悲劇を演出するはなんと愉快なことか!
いらないものは取り除き、あなたをくるむ繭をつくろう。


ヴィリ→ヤグ。病みがち。


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