[通常モード] [URL送信]

妄想圏外区域
Understanding Impossible


「アイキュー。またあれのところに行くのか?」


地上が闇に染まりきる、丑三つ時。
コウモリの姿になって飛び立とうとしていたアイキューに、そんな声がかかった。


「…何をしようと僕の勝手でしょう、ベルガ」

「確かにそうだが、あれと余計な関わりを持たない方がいい。始祖に目をつけられたら…」

「そのくらい分かってますよ。言いたいことはそれだけですか?」

「…ああ」


アイキューはベルガを一瞥すると、今度こそコウモリに変化して闇夜へと舞った。


.

[*前へ][次へ#]

37/57ページ


あきゅろす。
無料HPエムペ!