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後悔しても、戻らなくて/優木語り


優木視点で、語り。
とりあえず、優木は仲間戸を殺したことを悔やみます。
そしていやな奴になってます★











乾いた銃声。
ボクの手が引いた引き金
銃弾が飛び出た衝撃で、
ボクの肩は少しだけ衝撃を受ける
目の前に立ちはだかっていた、
ビデオを持った、ボクの相棒は、
それを落し、撃たれた腹部を手で押さえ、
血塗れになった手を、
本棚に付いた
目が、まだ開いている。
ボクを、見ている。真っ直ぐな目で。
刑事としての仕事を全うした、ボクの相棒。
検事としての仕事を穢した、ボク。
皮肉だね、リョウ。
ボクは天才検事
これからも、そうでなくてはならない。
なんて、君を殺した時点でそんな名誉は消えた。
寧ろ、君を殺す前に関わっている組織で、
そんな綺麗事、すでに消えているんだよ。
君を殺す、口実に過ぎないのさ。
わかってるのかな?リョウ。
いや、わからないよね。
僕らは隠し事をしなかった。
検事しか知らないあの金庫の場所も教えた。
君はそれで、本当に隠し事をしていないとでも思ったのかい?
とことん、使いやすい相棒。
大好きだよ。そんなリョウが。
ボクが隠し事をしないとでもおもったのか?
笑えるね、笑える。
ほんと、涙が出るよ。・・・・。


涙がでる?不思議だね。
君と話していて、笑って涙がでるアレとは違うみたい・・・
君は、笑っていた。
ボクも笑っていた。
君といるときだけ、素直に笑える気がするんだ。
この涙はなんだろう。
もしかして、悲しいのかな?
悲しいわけがないよ。
だって、君に対する感情はないんだから。
ただ、ボクにしたがって命令を聞かせる、
「三代目のリョウ」なんだから。
でも、ボクの目からは涙が止まらなかった。
そのときにはもう、
君は本棚の前でぐったりとしていたね。
ああ、もう死んだかな?
死んだよね?


死んだ・・・んだね?
それがわかったとき、涙は量を増した。
それは、ボクが
君が死ぬことに対して泣いている証拠だった。
ごめん、ごめんよ、ごめん、リョウ。
ボクは、間違っていたんだ。
そうだ、これ、無かったことにしようか。
ね?リョウ!
・・・頷いてよ。
なんだよ、お前。
いつもは、
「そうだな!」
とかいって、ボクの握手を受け入れるくせに。
今回は手すら上げてくれないのか?
君はそこで寝ているだけなのか!?
・・・僕は馬鹿だ。
君は、もう、死んだのに。


ボクは、そうだ、殺人犯だ。
証拠を残そう、誰かになすりつけよう。
血文字を残すために、屈んだ。
腹部から流れ出した血を指に含ませ、
ファイルにしっかり証拠を残した。
もし、ばれそうになったら、あの警備員になすりつけよう。
証言も考えておこう。
ボクが絶対に疑われない完璧な証言を。
・・・僕はなんて、最悪な奴だろう。


もう、ここからでよう。
部屋の検事が帰ってくる前にさっさと・・・
月明かりに不気味に照らされたあの検事の部屋。
うっすらと、君の死体が見える。
さよなら、リョウ。
ごめんな、リョウ。


君の名前・・・
仲間戸真治だったね。

ボクは後悔しているよ。
君みたいな優秀な相棒を殺したことを。
ボクは、君が大好きだった。
どんなリョウより、真治が好きだった。
君が、一番の奴だった・・・・のに。



なにやってんだろ、ボク。





悪徳検事でもいい
刑務所にはいってもいい
何年も牢獄に閉じ込められてもいい。



君さえいれば、よかった。
君がいれば、また前に進もうと思えた。
たったひとつの、ビデオのために。
ボクは・・・・君を・・・・





冷たいコンクリートの壁。
あるのは、空間。
手には、手錠。
上から、少しだけ日が差している
ここから出たとき、
ボクは、








一人










end





あーくらい。
暗いくらいクライ位喰らい
んで、優木が最悪なやつって言う。
でもね!
管理人は抱きたいくらい優木が好きです。
大好きでス!


それだけっす!
ありがとうございました〜ん






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あきゅろす。
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