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さなだくんとにおうくん
盲目的愛



真田は人に厳しいとか、お堅いとか本当に現代人かとか、同い年か?とか言われる。でもそれは関わりをあまり持たない人から見た時であって、俺にとったら真田はとても優しい人間なんだと思う。幸村が倒れた時、誰よりも先に駆け寄ったのは真田だった。そして俺達が安心して練習が出来るようにしてくれたのも。赤也が越前と試合して負けた時、彼は赤也を思い切り殴った。叱った。でも真田は赤也を罰という名の特訓で強くした。全国大会。俺達が青学に負けた夏。真田は真っ直ぐに前だけを見つめた。謝る幸村、ブン太、ジャッカルを慰め、泣きじゃくる赤也をあやした。全力を出して戦ったと、いい試合だったと彼は言った。
真田の優しさは計り知れない程大きいと思った。俺もその優しさに甘えたいとも。


「仁王?」


そして俺は恋人という地位を奪った。彼の優しさにつけ込みその周りの色んなものを壊して。汚い人間だと自分でも思う。だけど、人に何と言われようが何されようが関係ない。俺は真田が欲しかった。独占欲というものかもしれない。


「真田、愛しとおよ。」


嘘で固められた俺の唯一本当の気持ち。俺はきっと真田に捨てられてしまったら死んでしまう。それくらい彼が好きで、執着している自信がある。これからもずっと。
























盲目的愛
(捕らえられたのはどっちじゃろな)



あきゅろす。
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