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3万打企画
仁王連載番外編 ミキ様リク



なまえの好きなうさぎのぬいぐるみと甘い甘い苺のホールケーキは買った。勿論なまえちゃんへっちゅうチョコのプレートもつけて。あとは何がいるかな、なまえは花も好きやったし小さな鉢植えでも買おうかな。


「ふふふ、」


「なぁ、仁王のやつキモくね?」


「そう言ってやるな、仁王は恋に生きているんだ。」


「は?」


「ブン太、今日はなまえの誕生日じゃなかったか。」


「あぁ、そうだ…あ!」


「わかったか、丸井。そう言うことだ。」


「恋ってこえーな。」


今日はなまえの誕生日。俺らは受験もないし、そのまま持ち上がりで留年の心配もないから(丸井はやばいちゅうてたのお)ゆっくり盛大に祝ってやりたい。まあ、ほんまは俺が一緒に居たいだけじゃが。部活を引退したちゅうてもなんだかんだ赤也率いる新テニス部に顔を出して、一緒に帰ることもデートをすることもあんまし出来んかった。だから今日はいっぱいいちゃいちゃするぜよ。


「まーくん。」


いつものように図書室での待ち合わせ。でも今日は少し違う気がする。緊張してるんかのお。なんか俺はなまえのことになると少しヘタレになる気がする。格好いい俺を見せたいのにな。


「どうしたの?具合悪い?」


「あ、何でもなかよ。ちょっと考え事しとっただけ、行こう。」


いかんいかん、なまえを楽しませたいのに俺が心配をかけてどうする。なまえの手をぎゅうと握って歩き出す。行き先は俺ん家。なまえが喜んでくれるか心配じゃ。


「ふふふっ、」


「なした?」


「楽しみだなぁって思って。まーくん、ずっと考えてくれてたでしょう。久々だよ、こんなにわくわくする誕生日!」


嬉しそうに笑ってるなまえに幸せな気持ちになる。まるで俺がプレゼントを貰ったみたいじゃ。道のど真ん中やから抱きしめられんけど、今すぐにでも抱きつきたい。きっと今の俺を他の奴が見たら驚くんじゃろな。それくらいだらしない顔をしてると思う。


「なまえー、好き、大好き。」


「私も大好きだよ。」


前言撤回。道のど真ん中じゃろうが構わん。今すぐこの可愛い子を抱きしめたいと思います。




























その手
(絶対に離してやらん)



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