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3万打企画
真仁 舞緋様リク



最近なんだか真田が怒っとる気がする。真田はいつも怒っとるやないかちゅうたらそうなんやけど、いや違うんやけど真田は怒っとるように見えて別に怒っとるわけやない。顔が恐いだけなんよ。ああ、話がそれたな、んちょな兎に角真田が怒っとるんよ、俺に対してだけ。


「やぎゅ、どうしたらええと思う…」


「仁王くん、一度真田くんと話をされては如何ですか。」


「無理じゃ、真田は俺と目も合わせてくれんし話かけようとしたら避けられたんじゃ…」


「真田くんがそんなことを…」


結局柳生にもお手上げ状態だったらしく、解決せんかった。


「あ、さな…」


教室に帰る途中、真田に会った。柳というおまけ付きで。近付けんかった。俺が真田と付き合う前、真田に笑ってもらえることなど奇跡に近かったのに柳は簡単にやってのける。それ程までに二人の中は深い。


「いやじゃ、さなだ。」


独りぼっちになってしまったような感覚でつっ立っていると、柳が俺に気づいたのか真田に何かを言って立ち去る。


「仁王…」


そんな難しい顔せんで、笑ってくんしゃい。俺は真田が好きなのに真田は違くなってしもたんか。嫌な想像ばかりしてしまう。


「少し時間はあるか?話がある。」


嫌だとは言えなかった。別れ話しろ何にしろ俺は真田と話したくて、一緒に居たかったのやから。真田について行くとそこはやっぱりと言うか屋上だった。俺らがよく弁当を食ったりサボったりするテニス部特権の場所。


「話と言うのだが、」


「待って、これだけは言わせてくんしゃい。俺は真田が好いとおよ。」


誰がなんと言おうと真田にどう思われようと俺の中でそれは変わらない。最後の恋とかよく言うけど、俺にとって真田は最初で最後の恋なんじゃ。


「ああ、俺も好きだ。それで話なのだか。」


「え?話って別れ話やないんか。」


「何故俺が仁王に別れなど言わねばならんのだ。俺はお前が好きだしお前もそうなのであろう?」


「そおやけど、やって真田最近俺んこと避けちょる…」


「今日はその事で話があるのだ。…すまなかった、仁王。お前が落ち込んでいると蓮二に言われて気づいたのだ。」


「なんで避けとったの?」


「う、うむ。柳生に嫉妬、したのだ。いつもお前は何かあると柳生に頼る。それが何となくだが嫌だった。それにお前は柳生が好きなのではないかと思ってな。」


「そ、そんなことあるわけなか!俺が好きなんは真田だけじゃ。柳生は大切やけど親友ナリ。」


「ああ、わかっている。」


真田はすまんかったと俺に沢山詫びた。嫌われてないということにほっとして、涙が出てきた。


「さな、だのばか。大好きじゃ。」


「ああ、ありがとう。」


抱きしめてられながら、ちゅうしたり頭撫でてもらったり沢山甘やかしてもらった。もう避けないって約束もした。



























笑って笑って
(笑顔が一番好きだから)



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