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明日はどこから
7


そして、そのまま地べたにへたりと座り込む。






つ、かれ…た。




これだから外出んの嫌なんだよ。
春真っ盛りで危険が盛りだくさんってか。

あー、クソ疲れた。


…あれ?待てよ、超痛いぞ?
いたたたた。

腕やら腹やらとにかく色んなところから悲鳴が聞こえる。
俺は痛みを紛らわすために無意識にあんなに走ったのかもしれない。


でも今だけは、どうしても体が言うことを聞かなかった。
だらしなく座ったまま、動かない。
痛みはちくりちくりと増すばかり。




それに耐えきれず、思わず掴んでいたミミズさんを抱きしめる。





















…抱きしめる?
















あ。
今、俺は抱きしめている。

かなりの力で、痛みから逃れようと必死に。



.…ぎゅっ、と。







これが……そうなのかな。




今、ミミズさんを抱きしめることで、
俺はとても、とても、安心している。

ただただ、手放したくない気持ちでいっぱいで、抱きしめている。
腹が千切れてボロボロになったミミズさんを、縋るようにして。





……そうか、抱きしめるって、こういうことなんだ。

こんなに、幸せなことなんだなあ。










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