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オレンジの涙
気づきはじめた気持ち
「ねぇ…それって」


「はひっ……恋ですね」


恋……??


もやもやしたり、このわけわかんなくなったりすることが……??



「ゆっくり気持ちに正直になるといいよ!!」


「いつでも相談に乗りますし、ハル達はさくらの味方ですから」


二人にぎゅっと抱きしめられた瞬間…なんだか安堵したんだ。


やっぱり二人に話してよかったよ。



でもまだ、この思いが恋かはわからない……。





だから、少しずつでも自覚出来るといいなぁと思った。






「じゃあまた……」


いつもの四つ角でそれぞれの家の方向へと向かった。



「…さくら??」


「ツナ…??どうしてここに??」



手にはコンビニの袋を持っていた。


「なんだ…メールでもしてくれればよかったのに…」


「さくらを迎えに行くついでだよ」


なんだかんだでママは心配してくれているみたいだった。



……一応女の子だし??


でもやっぱりツナが、そばにいると安心するよ。




「ただいま……」



「おかえりーさくら!!バカツナーあめ!!」


「分かったよ!!」


ドアを開けると、いつも賑やかだよなぁ……。


きっとシリアスな展開でこうも明るいと、嫌なことも忘れられるよ。



……うん。



「おかえりーさくら。ツーくんもおつかいありがとう」



もうすぐでご飯が出来るから、着替えてらっしゃい??と言うとママは台所へと戻った。




くんくんとにおいを嗅がなくてもこの美味しそうなかおりは……



「……ハンバーグ♪」


たんたんと階段を駆け上がって、急いで着替えを済ませ軽く宿題にも手を付けた。

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あきゅろす。
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