オレンジの涙
告白
今日はいつもより学校が早く終わった。
理由は学校での先生達の、会議により午前中の帰宅。
「さて…ちゃっちゃと終わらせますか♪」
…そうなんです。
午後が休みだからといって、宿題がたくさん出されています。
毎回毎回…宿題の多さに泣けるよ!!
しかも今日は数学!!とてもじゃないけど、終わりませんよ…。
文句を言いつつも、宿題を進めていく。
……夜は寝たいもん!!
「終わったぁ…!!」
「これ恭弥の委員会じゃねぇか??」
「きゃっ///」
っ……タイミングよくないか??
部屋に風紀委員会のプリントを、ばらまいていたのをきちんと整理してくれていた。
ってか……なんであたしの部屋に、ディーノがいるの!?
「わりーっさくら…ノックしたんだけど気づかなかったから、勝手に入っちまって」
あたしそんなに集中してたっけ??
とりあえず気恥ずかしさだけが胸を押し寄せてきた。
心拍上昇〜♪
思わず歌っちゃいますよ。
「っ……///」
顔が近い近い!!
「ねぇディーノ??あたし…ね??ディーノのことす………」
「ゴメン…それ以上は聞けないんだ」
……っ!!
そう言って口を塞がれた。
何となく重い沈黙が流れてしまう。ってかあたし……何言ってるんだろう。
変な期待ばっかりして、馬鹿みたい…。
「あはは……ごめんね。さっきの言葉聞かなかったことにして??」
そう言って、自分の部屋からディーノを追い返す事もできずに、あたしは部屋から出た。
向かった場所は分からない。ただひたすら歩いて行った。
気がついたら、公園にいた。
「グスッ…///あたしなんであんなこと言ったんだろう……」
後から押し寄せる羞恥と切なさ。
家に帰ることを、ためらっていると携帯が鳴り響く。
……ツナからだ。
それと同時に回りが濃い霧に覆われた。
……??
「さくら……姫ですか??」
「む………くろ??」
懐かしい人の声。
「クフフ…8年ぶりですかね??立ち話しもなんですから一緒に付いてきてください」
嫌なのかわからなかったが、自然と足は骸の方へと向かって行った。
「………」
そのあとの記憶はパタリとなくなっていた。
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