転校生
雨の日は嫌い………。
なんだか泣いてるみたいだから。
いつも雨の日に限って嫌なことが起きるから……。
「おはよー」
ぼーっとしながら家から出てきたツナ。相変わらず寝ぼけた顔をしている。
「おはよーっ!!ねぇツナ…今日こそちゃんと宿題してきた??」
「……えっと……あぁーっ…う…ううん」
がっくりとうなだれている。今日もやっぱりしてないのか…。
あたしとツナは幼なじみで小さい頃からいつも一緒にいるから、兄妹のようだ。
「おはようございます十代目!!」
「オッスツナ!!、珠希」
「「おはよーっ」」
朝はいつも賑やかな登校をしている。毎日がとても輝いてた。
「……どうかしたのか??」
「……ん??雨が降りそうだなぁって思っただけだよ」
リボーンは空を見上げていた。あたしも一緒に空を眺めてみた。
「激しい雨になりそうだな……」
その言葉に不安になったのはどうしてだろうか??気のせいだと思い、ツナ達と一緒に話しながら登校をした。
教室に行くといつもよりみんな賑やかだった。どうしたの??と聞く前に周りの子が走って理由を話してくれた。
「今日転校生が来るんだってよ!!楽しみだよね」
この時期の転校生なんて珍しい。それに最近やたらと転校生がやって来る。その一人が隼人だ…。
「おらお前ら席に着けー!!」
先生が教室に入ってくるとみんなはいつもより席に着くのが早かった気がした。
「みんなが察しているように、転校生を紹介するぞ!!入って来い」
教室に入ってきた女の子はとても可愛く、綺麗と表現するより可愛いの方が似合ってると思うくらい、可愛かった。
でもどこかで会ったことのあるような……??
「佐藤 美佳です。よろしくお願いします」
………!?
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