3 私が至近にまで立ち入っている事にも気付かず、家康は暢気を装った声色で声をかけてくる。 「なぁ、三成…有り得ぬ事だと承知の上で聞くが、今ここでワシを討つのは諦めて貰えないか…?」 「………」 面白い事を言い出した為に、敢えて無言を選ぶ。 コイツは、私が奇襲をかけると思っているらしい… 強ち、間違ってもいないが。 「今のワシはいつもと違って元から弱いんだ…上手く言えないが、どうせ討つならちゃんといつもの万全な状態の…」 「分かった。今の貴様など討つつもりはない。くどくど話すな」 「三成…!ありがとう…いや、敵方のお前に言うのもおかしいが、本当に有り難い…!」 安堵と喜びに緩む顔に嘲笑を隠しつつ、家康の顔の真横へ片腕を付き、空いた方の腕でヤツの胸元の鎧を外しにかかる。 「み、三成…!?何してるんだ?」 唐突に私が触れた事に驚きが隠せないらしい。 間抜けな面だが、女の艷がそれも興奮へと変える。 「目の前のデカい胸の女を抱くだけだが。それがどうかしたのか?」 「…ッ!!三成、お前…ッ!やめるんだ!ワシは女じゃない…!」 今度は家康へ見せ付ける様、嘲笑を叩き付けたまま、暴れるヤツの腕を女を抱くように優しく流してやりながら、胸の鎧を手早く剥ぎ取った。 溢れ出た大きな両の乳房へ視線を向けながら、苦痛に耐える表情で横を向いている家康の首筋へ舌を這わせる。 女になっただけで匂いまで香しくなるものなのか。 易しく乳房を揉みながら、更にヤツへ女である事を意識させる為、後頭部を撫でてやる。 |