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私が至近にまで立ち入っている事にも気付かず、家康は暢気を装った声色で声をかけてくる。


「なぁ、三成…有り得ぬ事だと承知の上で聞くが、今ここでワシを討つのは諦めて貰えないか…?」

「………」


面白い事を言い出した為に、敢えて無言を選ぶ。

コイツは、私が奇襲をかけると思っているらしい…


強ち、間違ってもいないが。



「今のワシはいつもと違って元から弱いんだ…上手く言えないが、どうせ討つならちゃんといつもの万全な状態の…」

「分かった。今の貴様など討つつもりはない。くどくど話すな」

「三成…!ありがとう…いや、敵方のお前に言うのもおかしいが、本当に有り難い…!」


安堵と喜びに緩む顔に嘲笑を隠しつつ、家康の顔の真横へ片腕を付き、空いた方の腕でヤツの胸元の鎧を外しにかかる。

「み、三成…!?何してるんだ?」

唐突に私が触れた事に驚きが隠せないらしい。

間抜けな面だが、女の艷がそれも興奮へと変える。


「目の前のデカい胸の女を抱くだけだが。それがどうかしたのか?」

「…ッ!!三成、お前…ッ!やめるんだ!ワシは女じゃない…!」


今度は家康へ見せ付ける様、嘲笑を叩き付けたまま、暴れるヤツの腕を女を抱くように優しく流してやりながら、胸の鎧を手早く剥ぎ取った。


溢れ出た大きな両の乳房へ視線を向けながら、苦痛に耐える表情で横を向いている家康の首筋へ舌を這わせる。

女になっただけで匂いまで香しくなるものなのか。

易しく乳房を揉みながら、更にヤツへ女である事を意識させる為、後頭部を撫でてやる。




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