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俺の執事はお嬢様
皆様、下がっていてください
「リボーンさん、沢田さん!大変です、
恭さんとみょうじさんが…!」

こう息を切らしてやって来たのは草壁だ。
俺とツナは話を中断し、二人がいる風紀財団の一室へと向かう。

ヒバリがなまえに、攻撃を仕掛けているというのだ。
なまえは強い。そう簡単にやられる事はないだろう。俺はそう言ったが、
バカツナの奴が勝手に走り出したものだから、ついてきた次第だ。

「ここです…」
目の前の和室からは、金属のようなもの同士が激しくぶつかり合う音が聞こえてくる。
ツナと俺はためらうことなく部屋に足を踏み入れた。

「な…綱吉様、リボーン様…!?」

「…赤ん坊」

「久しぶりだな、ヒバリ。どうだ、イタリアでの情報収集は有意義だったか?」


「まぁね」

そんな会話を交えながら、ヒバリは今の獲物に振り翳す手を休めない。
そしてなまえはそれを自分の銃で受け止める。だが、
二つあるトンファーを使うヒバリ相手には、分が悪すぎる状況だった。

見かねて俺は、こうあいつに言い放つ。

そろそろ本気を出したらどうだ――と。


「リボーン?」

「リボーン様…ですが、」

「構わねぇ、ヒバリはアレで死ぬタマじゃねぇぞ」

するとなまえは仕方ない、と言うようにコクリと頷いた。
次の瞬間には、燕尾で隠されていた二つの拳銃ホルダーに手をかけ、
弾を込めるという早業をやってのけたのである。

「! あの二丁銃、XANXUSの物と同じX(10)の印…!?」それにいち早く反応したのはツナだ。
「そうだ。なまえとXANXUSには深いかかわりがあるからな」

そして、俺は黙って二人の様子を見つめていた。
ツナは何か言いたげなようだったが、余計な事は話さなかった。ここも十年の間に成長した部分だろう。


「皆様、下がっていてください!!」

その声を上げると共になまえの素手に宿されたのは、まごう事なく死ぬ気の炎。
いや、正しく言えば…それは憤怒の炎と言った方が近いだろう。

「君…その炎と銃、」

言い切る前に放たれたのは、



XANXUSのものとよく似た、すさまじい威力の銃撃だった。

あの二人の関係は、
俺だけが知っている


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あきゅろす。
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