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 僕のところへ毎日来る担当者がうるさく、けれども申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
 一体、僕は何を考えていたのだろうか…適当な気持ちで小説家になんてなるんじゃなかった。
 そう何度涙を流したことだろう。


『先生……ううん、星野くん、本格的に休養に入らない?』

「………えっ」

『君はまだ17歳、でしょ?本当なら高校へいって友達と遊んでる年だものね』

「高校…そっか、僕は高校生なんですね」

『そう、だから…高校へ行かない?』


 この人はいつの間にかいた僕のアシスタントさん。両親のいない僕にとって、保護者でもあり、いつも世話を見ていてくれた人だ。
 その彼女からそう提案された。高校へ行きましょう、と。

 僕は本来なら高校2年生。今は新年を迎えたばかりだから、もし学校へ行っていたら受験はどうしよう、とそんなことを悩んでいたかもしれない年だ。
 そういえば僕は、ここ1・2年、出版社の人と握手会にくるファンの人としか話していない気がする。
 中学のときの友達は…今、どうしているのだろうか。僕がこんなんになってしまったから、もしかして遠慮されてるのだろうか…?



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