7 「ホント?ふぇぇ、何も、ない?」 「そーいうお前こそどうなんだ。店ん中にもいなくてどんだけ…っ、」 「鳳珠、鳳珠ーっ!」 うぅーもう離さないんだからっ。もっとギュッて抱きついて、鳳珠を見上げてありがとうとごめんねっていった。 周りからパチパチ聞こえるけど……わ、見られてる! お恥ずかしっ! (つかっ…涙目上目遣いって…さ、誘われて…っ!?) 「うー…オレ、鳳珠がいてくれるなら…もっ、何もいらない!」 「は、……はぁっ!?///」 「よか、たよぉ…ほんと、良かった…ゔーもー離れないんだからっ」 「………美麻…」 えいっ、鼻水つけちゃるっ! …………あれ? いつもなら怒るのに…今日は頭撫でてくれて優しいぞ? へへ、鳳珠もスッゴく心配してくれたんかな。なんか散々だったけど、オレもういいや。 鳳珠がいてくれるだけで十分っ! (っ…かか、可愛いとか思ってねぇよ…!) 帰りのバスは、早起きのせいで寝ちゃったんだけど、横にいた鳳珠も寝てたみたいでちょっと意外でした。 おわり! [*前へ] [戻る] |