返済完了！
両思いになって、その、セックスもよくするようになった…とはいえ、僕は借金返済中の身。愛があろうと、１回100万円、ちゃんと返済してることにしてたから！
途中で恥ずかしくなったけど、数も数えてそしてようやく、よ、ようやく…！
「北斗、北斗ー！」
「っ、どうした香澄、やけにご機嫌だな」
「まーね。それより北斗、一生のお願いがあるんだけど…」
「なんだ？いってみろ」
「ぼ、僕にキスして下さいっ」
うぁぁ自分からいうとかチョーハズい。でもこれを乗り切ったとき、僕はようやく…！
ギュッと目を瞑って、北斗を待つ。でもなかなかこないな…と不思議に思ってチラリと見上げれば、唖然とした顔の北斗が僕を見てた。
「あ、あの、北斗さん？ちょ、恥ずかしいんだけど…」
「っ…本当にどうしたんだ、香澄。熱でもあるのか…？」
「ないしっ！は、早くやれよ、こっちだって恥ずかしいの我慢してんだからなっ」
「ク、ならもう一度…あの顔でいってみろ」
ニヤリ、とメガネを押し上げてヤらしく笑う北斗。
あの顔…って、あれだよね、"誘う顔"。昼間っからやだなーと思いつつも、キスのために仕方なくやることに。
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