4 「見て見てっ、小さいころの写真出てきたんだ!」 「ほっほぅ、みゃーちゃんちっさ!」 「えーアメ兄だって小さいじゃん!へへ、懐かしいなー」 いつからか呼び名はアメ兄と省略され、直されることはなくこの年まで育ってきた。 だが変わらない2人の絆。 雨音は昔の写真を見つめたあと、美麻の頭に手を置いた。 「……?」 「僕は美麻といとこで嬉しいのだよ。美麻、ありがとう」 「うぇ…もー恥ずかしいじゃんアメ兄!オレもアメ兄といとこで嬉しーよっ」 「…ふは、ふははっ」 「えへへへっ」 1人は無表情で頭をグシャグシャになるまで撫でているけど。 それはそれは、とても微笑ましく見えたそうだ…。 「ところで、アメ兄の名前ってほんとはアメオトって読むんでしょっ!?」 「みゃーちゃん…バカだとは思っていたけど、どこまでおバカさんなんだい?」 「え゙っ、違うの!?」 END! [*前へ] [戻る] |