2 そしたら兄貴まで 「お兄さまも寂しいよ!!」 とか言って、私に抱きつきながら大泣き。兄貴は本気(マジ)泣きじゃなさそうだけど…… 今日だけは私も抱きつき返して泣いた。 2人兄弟が抱き合いながら大声で泣いてるなんて、周りから見れば変な人…… 「こらこら、抱き合うんじゃなか。深空も抱き付くなら俺にしんしゃい」 「……うん」 私は雅治の言う通りにする為、兄貴を突き飛ばし雅治に抱き付いた。 「え?お兄さまは!?」 兄貴はもう泣き止み、さっきとは別の事でうなだれている。 「ここは未来の旦那様に任せんしゃい」 「誰が旦那様なのかな……!?」 「俺じゃ」 兄貴は微笑んでいるように見えるが、内心かなり御乱心の様だ。 「俺は認めないよ!!」 「お前さんに認めてもらう気もないぜよ。俺らは愛し合ってるからのぅ」 「何を〜、仁王ぉぉぉ!!」 兄貴たちは走り回り始めた。 愛し合ってる……なんて、照れる事を言う。 あと、未来の旦那様ってことは結婚って事なのかな……? それは嬉しい。 でも 「卒業式くらい静かにしなさいっ!!」 私と彼氏vs兄貴 (これからも続く私たちの闘い) [*前へ][次へ#] [戻る] |