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「深空、怖かったじゃろ…?」
俺は、深空を抱えた。
「はい…でも仁王先輩が来てくれる気がしたんです……
そしたら……やっぱり来てくれました」
深空はヘラっと笑い、俺の頬に手を当てた。
「深空……」
俺は深空を優しく抱き締めた。
「仁王先輩………好きです。
最初はただ兄貴の友達として見てました。でも私が急にお弁当を作ってきても、嫌な顔もせず食べてくれて、しかも美味しいって言ってくれました。
私、凄く嬉しくて……」
「…………」
「あぁ、私はこの人が好きなんだ、って思うようになりました。それで―――!!?」
深空の話の途中、俺は嬉しくて深空にキスをしていた。
もちろん、相手から好きと言わせるつもりだった。だけど、予想以上に嬉しかったのだ。
「に、仁王先輩……?」
「俺も好いとうよ」
「え……?」
「だから、俺も深空の事を好いてるんじゃ」
「え……?……う、そぉ…」
驚いていると思ったら、深空は気を失ってしまった。
「深空……?おい深空!!」
俺は深空を姫抱きして、保健室へと走り出した。
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