1 お昼ご飯を食べ終わった後は眠いよね。 眠いと集中もできないよね。 …ということで、私は5時間目サボる事にした!! やっぱり天気がいいから屋上にしようかな。アイツもいるしね。 ―――ガチャっ 「晋助っ!!」 ドアを開け、私は手を大きく振った。晋助がいるからだ。 アイツってのは晋助の事で、私は晋助がいつもここでサボるのを知っていた。 「…んあ?祐奈か…どうした?」 「んあ、じゃないよ。もう… 私もここでサ・ボ・り」 「は?ふざけんなよ…」 「何んで?いいじゃん。晋助だけずるいじゃない!!」 「俺は良いんだよ。」 「…なんで?」 「天才だから…」 晋助は寝っころがって、私とは反対の方向を見ながらそう言い放った。 「自分でそんな事言う!?」 確かに、晋助は頭が良い。……私との差は天と地、月とスッポンだ… ―――自分で言ってて悲しくなってくる… 「それに―――」 [次へ#] [戻る] |