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「おい!!祐奈っ!!」
「フッフッフッ!!」
私は晋助から逃げる為、走りながらかばんを開けた。
「ん……え?」
「おい!!見るな!!」
私は見てしまった。
晋助のかばんの中は教科書なんかは一切なく、ただ私の小さい頃の写真と今の写真がキレイに入っていた。
「し……ん…すけ?もしかして…?」
「そうだよ!!お前ぇの写真だ!!」
何故かキレてきた。
でも…
「…れ…しい…」
「嬉しい、晋助!!」
「――――ッ!!」
晋助は顔を真っ赤にしながら私を抱きしめた。
「な、何!?晋助?」
「……これからもお前の写真撮らせ続けろよ。」
………へ?
それって…
「これからも一緒にいろ、……ってこと?」
「あぁ」
「………もちろんだよ!!」
これからもずっと…
(私を離さないでね。)
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