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「―――――ねぇ晋助?聞いてる?」
晋助が了解してくれてから、私はずっと晋助と話している。(一方的に)
性格が歪んでいる、ってのには怒ったが。
「あ゛〜!!うるせぇな。黙りやがれ!!」
晋助は目だけで人を殺せそうな目をしている。
「黙りませ〜ん。」
私は晋助の彼女でありながら、幼馴染だからこの程度慣れっこだ。
晋助の言う事なんて無視して私は続けた。
「ねぇ、いつも思うんだけど、晋助のかばんの中って何入ってるの?
メッチャ軽いけどなんか入ってるっぽいし…
ケータイとかはポケットでしょ?」
「なんも入ってねぇよ。」
「嘘だぁ…」
私は晋助のことをニヤニヤしながら見た。
「…んだよ」
「中身見せろーー!!」
私は晋助のかばんに飛びついた。
「ふざけんな。」
がつん
私は頭をうった。
なぜなら、晋助が私がかばんに飛びつく前にかばんを避けさせたから。
「いったーー。もうなにすんのよ。」
私は涙目になりながら訴えた。
「それはこっちの台詞だ。」
「見せてくれても……
いいじゃん!!」
私は、ニヤリと笑ったあと、
晋助からかばんを奪った。
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