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Kのカードにキスを(ロベアイ)

「ロベルトの手って魔法使いみたいね」

プリンセスが俺の手を見ながら呟いた。どうしようか、何気ない一言なのに重くショックを受けている俺が居る。

「魔法使い…ですか」
「?気に障ったならごめんなさい」
「いえ!ただ…どうせなら王子様が良かったなぁ…なんて」

プリンセスが呆れたようにため息を吐いた。いや、確かにため息吐きたくなったかもしれませんけど、もう少し遠慮がちに吐いて欲しかった。

「私ね、王子様に良い思い出がないの」

ぽつりと零した言葉に俺は首を傾げた。プリンセスは自分を嘲笑うように言葉を紡ぐ。

「王子様なんて、私もう要らない」

それはとても悲痛な叫びを孕んでいるようで、俺はなんとなく居心地が悪くて、だけどそれ以上にプリンセスが愛しかった。

「大丈夫ですよプリンセス、俺あんたが望んでくれるなら王子様じゃなくていい」
「…どういう意味?」

手の中にあるカードを滑らして、絵柄を変えた。裏返しのカードの中から一枚だけ取り出してプリンセスに渡した。
プリンセスはカードを不思議そうに裏返して見ると、ようやく笑ってくれた。

「…ロベルトには、似合わないわね」
「それでも、魔法使いよりなんぼかマシです」

お姫様に毒盛ったり、お姫様を舞踏会に送り出したりするお姫様の恋では蚊帳の外の魔法使いより、よほどマシで、尚且つプリンセスの傍に一番相応しい役所だ。

「じゃあ、期待して待ってるわ」
「その前に取引に勝たないとですけどね。俺に任せて下されば、今すぐにでも勝たせて差し上げるのに」

俺の言葉にプリンセスはいつものように気高く笑った。

「それだけじゃ、あんたを私の物に出来ないじゃない。両親が認める程の実力を持たなきゃ、あんたをキングに出来ないもの」
「プリンセスのそういう格好良い所も大好きです」
「当たり前よ、ロベルトもしっかりしてね。期待しているから」


(そう言ってプリンセスはキングのカードにキスをした)




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相互記念にいただきました。ロベアイでございます。v
ろ、ロベルトがかっこいい!
しかし、それ以上に、アイリーンがカッコイイ!!(ちょ
すごくキュンとしました。
リベンジとのことで、二つ目の相互記念小説をいただいてしまいましたよ〜。

こちら、Blue oasisさんからの頂き物でございます。
気になる方はリンクからお飛びください。


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あきゅろす。
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