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...so, I love you. 1
麗らかな陽気が心地良い、聖獣の宇宙の聖地。

多忙を極める尊き女王陛下は今日も政務に休む暇も無い…というのは人々の単なるイマージュに過ぎず、彼女は自室でとても穏やかな時間を過ごしていた。

煌めく白銀の髪の男と、共に。

彼は女王陛下を唯一、その名で呼ばない者。


「?…アンジェ、これは?」


手持ち無沙汰げに部屋の本棚を我が物顔で漁っていた彼は、一番上の段に並べられた薄い本を取り出した。

王子様とお姫様が手を取り微笑み合う愛らしいイラストが表紙を飾っている。


「有名な童話よ。知らない?」


ぱらぱらとページを捲り、ざっと目を通しながら彼は首を左右に振る。


「悪い魔女に捕らわれたお姫様を救いに行く、勇敢な王子様の話よ」


小さい頃から持っていたから、つい持ち込んでしまったのとはにかみながら。

成る程、絵本の終盤頃のページに、見開きで王子様が背にお姫様を庇いながら魔女を斬りつけるイラストがある。

まさに女が憧れるシチュエーションだなと、彼は心中嘆息した。




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あきゅろす。
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