頂
Melody of the love
「…あの、日野先輩。…恋ってどうゆうもの何でしょうか…?」
ある放課後。香穂子は突然会った志水に恋について聞かれてた
「え!?い、いきなりどうしたの?」
「はい。…偉大な音楽家達のほとんどは恋と言うもので情熱的な旋律を書いたり、悲しみにくれた旋律を書いたり……一喜一憂したり………破滅したり……男性同士……う〜ん」
そのまま志水は悩みこんでしまった
「…え、えっと、志水くん?」
「…あ、すみません。こんな風に一喜一憂する恋とはどうゆうもの何でしょう?」
「う〜ん、恋って難しいよね。でもそ…イタッ」
突然の後頭部の痛みに眉をしかめ頭を抑えて見るとそこには土浦がいた
「よう、志水に日野」
「あ、土浦先輩……こんにちわ」
「ちょっ、土浦くん!!痛いじゃない」
「はは、ここに突っ立ってんのが悪いだろ」
「む、突っ立ってた訳じゃないもん」
「ところで何してたんだ?」
「えっとね、志水くんが恋について悩んでたの」
「ぶっ!!恋にか?」
「なんか誤解してない?志水くんが恋してるんじゃなくて恋ってゆうものがどうゆうものかに悩んでるの」
「なぁ〜志水。恋について日野に聞いても無駄だと思うぞ?」
「な!!ちょっと土浦くん!!あたしだって恋くらいわかるもん」
「本当か〜?」
「むむ!土浦くんこそわかるの?」
「…………これが恋……?」
「へ!?志水くん…?」
土浦先輩と日野先輩が楽しそうにしている姿を見ると胸が締め付けられているように痛いな…
そう言えばどっかの本で読んだ事があったっけ……相手を考えて胸を締め付けられたり夜もその人を考えて眠れなかったり………そうかこういうのが恋なんだ
「…日野先輩、土浦先輩ありがとうございました」
「あ、ああ」
「え、あ……行っちゃった。志水くん恋についてわかったのかなぁ〜」
「あ、悪い日野。俺もう帰るわ!!」
時計を見て足早に土浦はその場を去った
「うん、じゃあね…………あ〜あ……土浦くんのせいで志水くんとあんまり話せなかったな。せっかく2人っきりだったのに」
香穂子と土浦のもとを去った志水は図書室に向かっていた
そこで片っ端から恋愛小説を集めて眺めて見ていた
「これが………恋」
この胸の痛みはどうやれば治るのかな?
土浦先輩と日野先輩って付き合ってるのかな
もし日野先輩が音楽科なら毎日会えるのにな……
日野先輩に触れたいな………
「あ!志水くん居た」
あの後気になった香穂子は学校中探してると図書室で恋愛小説とにらめっこしている志水を見つけた
「…恋…か……あ、先輩どうかしたんですか?…」
本当に何なんだろうこの胸の痛み……
「志水くん悩んでたみたいだからわかったのかなって」
そう言い香穂子は志水に微笑みかけた
「……あ、治った…」
「え!?どうしたの」
そっか日野先輩がいるから一喜一憂するんだ
この胸の痛みもきっと日野先輩のせい
「日野先輩、やっとわかったかも知れません」
「そうなの?解決出来て良かったね」
「はい、僕……日野先輩が好きです…」
「………」
「…………あの…先輩……」
「…ぁ!!ごめん。…突然で……びっくりして……」
「はい……正直まだ恋がどうゆうものかわかりらないけど日野先輩と一緒に居たかったり、先輩の事いつも気になったり……あなたを好きと思う事が恋何ですよね。だからきっと僕、先輩に恋してるんです」
「志水くん……。私も志水くんの事、好きだよ。私も正直、恋ってわからないかも知れない。けど志水くんを好きでずっと側に居たいって思う心こそが恋なのなら私はずっと前から志水くんに恋してる」
「日野先輩……」
志水は持っていた小説を置き香穂子を腕の中に閉じ込めた
「…このままずっと僕の腕で閉じ込めらるたらな……」
「えっと……」
「…愛してます。先輩」
そう微笑んだ志水は天使のようだった
恋ってずっと恐ろしいものだと思ってた
美しい旋律が書けなくなったり、良い演奏が出来なくなるのは怖くて
僕には音楽が全てだったから
今までずっと音楽に恋をしてたんだなって
でも……そこに日野先輩が現れた
寝ても覚めても音楽ばかり気になったのにいつしか先輩のことが気になってた
あの素直でずっと聴いていたい先輩の音や先輩の事が
先輩が笑うと嬉しくて悲しんでると僕も辛くなって
一喜一憂する恋ってやっぱり怖いのかも知れない
でも嬉しい時の音の旋律は透き通るように滑らかで、でも心に響いて
こんな綺麗な旋律が弾けるなら恋も良いものかも知れない
それにこんな綺麗な旋律をずっと隣で聞いて居てもらいたいな
香穂先輩に………
END
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相互記念に如月さまからいただきましたv
素敵志水×香穂なのです。
素敵小説にむねきゅんです。
やっぱり志水くんかわいいよ〜vV
如月さまに感謝なのです。
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