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BL部屋
シェイク、シェイク!《火黒火》
火⇒黒⇒バニラシェイクでどうしようもない小ネタ。一本の話にするには火神が不憫すぎた。
黒様はちゃんと火神が好きだよ!!






エピソード1

いつものように黒子と二人で並んで帰る。薄暗い夜道でもはっきりと浮かぶ薄い色の髪に目を奪われるのもいつものこと。だが今日は、見つめていることを気付かれてしまった。

「どうしました火神君。僕の話聞いてました?」

「お、おう」

「怒ってるわけじゃありません。ただ君がマジバに行こうとしないなんて体調でも悪いのかと」

「いや、大丈夫だ…」

「本当ですか?君が行かないなら今日は僕も…」

おっ、あの黒子が俺の為にバニラシェイクをスルーしてくれるのか。俺って実は結構愛されてるんじゃ…。

「テイクアウトにします!」




黒様的には天と地程の差があるらしい。




エピソード2

授業が終わり、私が意気揚々と部活に向かうと同じ道筋に黒子君の姿が。

「黒子君!」

「カントク、こんにちは」

「ええ。これから部活でしょ?一緒に行きましょ!」

はい、と返してくれた黒子君の隣に並び、これ幸いとずっと気になっていた質問を小声でぶつけてみる。

「黒子君さ、火神君と付き合ってるんでしょ?」

「ええ、まぁ」

「火神君のこと好き?」

「ええ、まぁ」

クール。
ちょっと黒子君の無表情を崩してみたかった私の負けのようだ。

「黒子君って本当に冷静なのねー」

「それほどでも」

その返しからして冷静だ。私は大人しく白旗を掲げ、少しだけ話題をずらした。

「そういえば君達さ、帰りによくマジバ寄ってるよね」

「はい」

「いつもバニラシェイク飲んでるけど、アレそんなに好きなの?」

「はい…っ!!」

うわぁ良い笑顔。イベリコ豚カツサンド食べた時以来の輝かしさを放っている。そんなに美味しいのか、バニラシェイク。

「…黒子君、火神君のこと好き?」

「ええ、まぁ」

そっか、ならいいんだ。
そうとしか返せなかった。




流石のリコ様もバ火神に同情する。





エピソード3

読み飛ばしてくれて良い。そんな話。

部活を終え、なんとはなしに足を運んだマジバでハンバーガーを注文する。それが山型に積まれたトレーを空いている机に置き、腰掛ける。

「こんばんは、火神君」

「ああ…って、なんでお前がいるんだよ!!」

「僕が先に座ってました。
前にも言いましたが、ここのバニラシェイク好きなので」


あぁそうかい。げっそりしながらも、知らない顔ではない、というか一緒に食事出来るのは嬉しい相手なので、そのまま黒子の向かいに座る。

「それに…」

「ああ?」

なんだ、まだあるのか。俺は軽く返事をして、続きを促した。

「ここにいれば、火神君に会えますから」

唇に湛えた微笑に目眩がする。俺より22センチも背が低い奴にときめいたなんて、誰か立場を代わってくれないか。





アラ不思議、いつのまにかただの黒火に^^
嘘。もとから最後だけは黒火にするつもりでいた。




******
リア友リク《バニラシェイクにデレる黒子》。

もともとはリア友との、

友「黒子はもうバニラシェイクにだけデレてればいいよ」

私「あっはっは!!
…それいいね」

友「だろ??」

という会話から派生したもの。


これからも受験勉強頑張ろうの気持ちを込めて!!

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