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BL部屋
ゲームスタート《青緑》
どこに需要があるのかちょっと不思議な青緑。
未知なる扉を開いてみるんだぜ!という方だけどうぞ!!








「ちょっと、青峰君!!いきなりこの辺まで来るなんて何考えてんの!?」

「うっせーよ、お前だって黒子んとこ言っただろ」

「だって私あれ以上テツ君に会わなかったら死ぬもん。それにミドリンは青峰君なんかに会いたくないって!!」

「うっせーな、お前もう帰れよ」

「アーッタマきた、せっかく道案内してあげたのに!!もう帰りますよーだ!!」

俺は今、秀徳高校への道を歩いている。目的は勿論同中のアイツだ。
さつきが本当に帰ったので、歩調を上げてズカズカと進む。

すると向こうのほうに、見慣れた深緑の髪のかなり長身の男が見えた。
別の道を歩いていたらと思うと、道案内にさつきを連れていて良かったと思う。
偶然通ったふりを装い、懐かしい顔(と言っても、卒業してから半年も経っていないが)に声をかけた。

「よお、緑間じゃん」

「青峰…??」

旧友との再会を喜ぶでもなく、緑間は一瞬見せた驚きの後に表情を歪めた。

「んだよ、久しぶりの再会だってのにえらく迷惑そうじゃん」

「実際迷惑なのだよ」

ふぅ、と息をつきながら本気で帰りそうな雰囲気の緑間。面白くない。
少しイラッと来たんで、緑間の耳の後ろに手を伸ばした。
ゲームスタートだ。

「んなめんどくせーこと言ってんなよ。
ホラ」

「ひゃう!?」

「あァ、その声聞きにきたんだよ」

こいつの弱い所なんざとっくに熟知している。それほどに俺らが一緒だった時間は長く、離れた数ヶ月は人を変えるような長さではなかった。
わずかに首を竦めて耳を被う姿に、忘れかけていた征服欲が満たされる。

「ど、どこを触っているのだよ!!まさか桃井にもこんなことをしているのか!?」

「するか、あんなデカ乳に。お前以外に興味なんざねぇんだよ」

「意味が分からないのだよ!!俺は男だぞ!?」

分からなくねぇだろ、俺といた生活の中で教えてやったはずだ。
こういうタノシミカタを。
忘れたっつーなら思い出させるまでだ、俺ナシじゃ生きられないってレベルまで。

「で??」

「で、じゃないのだよ、やめろと言っている!!」

「まぁ落ち着けよ、お前の好きなことやってやろうってんだろーが…。
なァ、ド淫乱眼鏡??」

「黙れ変態!!」

必死になって身体の至る所に触れる俺の手を押し返そうとする緑間。パワー型でウェイトも勝ってる俺に勝てると思う程、こいつの頭は弱くないはずだが。
しかし俺に逆らえばどうなるか、この状況下で覚えていられないほどには弱かったらしい。
まぁ、忘れたならまた教えてやればいいだけの話だ。
アタマにも、カラダにも刻み付けて、今度こそ俺に逆らわないように。

「俺にそんな口聞くたァな…
調教、しなおしだな」

俺より少しだけ高い肩に肘を乗せ、ニヤリと笑ってみせる。緑間はその肩を一瞬ビクッと揺らし、慌てたように深く息を吸い込んで無理矢理に平常心を保とうとした。

あァ、お前はそれでいい。こんな奴だからこそ、陥落させ甲斐があるってもんだ。

怯えを含んだ細い目を正面から見据え、俺はもう一度笑った。







(愛じゃない、恋じゃない)(そんな甘いものじゃなくて)(執着と言えば、いいのだろうか)



*****
ライカ様リク《青緑セクハラネタ》如何でしたか??

ここで《え、セクハラじゃないじゃない》とかありきたりなリアクションをした人は……
ツッコミの才能がないです。(まさかの鰤ネタ)

何が言いたいかと言うと、ライカ様お誕生日おめでとうってこと!!

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あきゅろす。
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