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BL部屋
満たない涙《黒緑高》
続かない/(^q^)\





──秀徳高校バスケ部の部室──




高尾と緑間が、誠凛の偵察から帰って来た。

「なぁ、真ちゃん」

「なんだ」

「あの透明少年と、どんな仲だったんだ??」

唐突な高尾の問いに内心驚きながらも、緑間は無難な返答をした。

「ただのチームメイトなのだよ。それ以上も以下もあるはずがない」

「嘘つけ」

高尾は半ば確信を持って言っているようだった。緑間は自然と表情を歪ませる。そこまで読み取られる程に、自分は黒子を欲していたのかと。

関係はただのチームメイトだった。だが、向けていた感情は違う。

その感情は説明するにはあまりにも汚くて、怖い位に純粋だった。
だから、チームメイトだった事実だけを知られていればそれで良かったのに。

「嘘もなにも、これが事実だ。他になにがある??」

「事実じゃなくて、真ちゃんの感情が知りたい。黒子君をどう思ってる??」

これも、疑問形でありながら答えが分かり切っているような言い方。
無表情な高尾はいつもの雰囲気と違って、すごく、怖、かった。

「なんとも、思ってないのだよ」

そんな緑間の言葉を聞いた瞬間、高尾は緑間を床に沈めた。
正確には、上に乗って押し倒した。

「た、かお…っふぅ、ん」

そのままいきなり深く口付ける。緑間の息が続くように時々口を離しながら咥内を犯せば、だんだんと合わなくなってくる焦点、溶けてきたであろう思考回路。

だが、思考回路を奪った故に、その言葉は躊躇いもなく紡がれた。

「んぁ…くろ、こ…」

今自分が確かにキスをしている相手は、自分ではなく、中学時代から思い続けているであろう彼の名を呼ぶ。



その一言は、高尾をクールダウンさせるには十分だった。
スッと緑間の上から身体を起こし、高尾は崩れるように床に座り込む。

程なく、意識が浮上してきたらしい緑間が口元を拭いながら、倒れているベンチに肘を立てて半身だけ起こした。そして、熱に若干浮かされた、なのにどこか冷めたような軽蔑したような目でこっちを見て、言う。

「これで満足か」

違う。
こんなことだけで満足できるハズがない。
もっと、全てが欲しかった。
緑間が俺だけ見て、俺が緑間だけに酔うような、甘美で幸せな何か。お互いを求めるあうような、快感を追う何か。
そんなものが。
得られるはずがないものに、必死で手を伸ばす。
滑稽で愚かな自分が見えた。

俺からのキスに抵抗はほとんどなかった。もしかしたら行為に持って行ったところでたいした抵抗はないかもしれない。

それでも有り体に言う、愛情ってものがないなら、行為に意味はないような気がして。

「満足なワケ…ないじゃん」

どうしようもない感情は涙となって、俺の頬に流れた。




(いくらあがいたって)(君の心は、手に入らない)






*****
ライカ様リク《三角関係黒緑高》でした、如何でしょうか。

緑間君に《これで満足か》を言わせたくて書き進めた為に、前に書いたのと同じような内容に…。
なので強制終了\^o^/
ドロドロなんて、私に、書けると、思うな??←

何はともあれプレゼント!!

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あきゅろす。
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