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チャンピオン戦〜エンディング

 ホウエンリーグから出てきたスミレは、早足で地面を蹴っていた。数歩離れて困り顔のダイゴがその後を追う。ダイゴから距離を置こうと足の回転を早めるスミレだったが、低身長の彼女と成人男性である彼とのコンパスの差は抗えない。彼女の意志に反して両者の距離は平行線を辿っていた。
「スミレちゃん、ごめんね、怒ってる?」
「いいえ、怒ってませんとも。リーグを勝ち抜くことなく現役チャンピオン様と直々にポケモンバトルができるという名誉を喜びこそすれ、誰が気分を害することなどありましょうか」
 スミレの言葉は刺々しい。リーグ内部をちょっと見学のつもりが、バトルフィールドに閉じ込められた上ダイゴとポケモンバトルをする羽目になり、ようやく開放されたのがつい先刻だからだ。スミレと戦ってみたいと思っているダイゴの気持ちは知っていた。しかし今までスミレがのらりくらりとバトルを避けてきた期間、それにダイゴが付き合ってきた期間がなまじ長い分、彼女にとっては騙された、と思う気持ちのほうが強い。
「もうしないから、ね?」
「……次はないですからね」
 結局、先に折れたのはスミレの方だった。確かにバトルが終わってすぐはそれなりに憤りを感じていたものの、ここまできた時点で既に頭は冷えていたのだ。刺々しい態度は怒りを感じていた、というポーズのためでもある。それにも関わらず、ダイゴは心底安堵したような表情を見せた。そんな顔をされては、まるでスミレが悪者であったかのような気分になる。思わず後頭部をぐしゃぐしゃとかき回した。
「スミレ!?」
 スミレの耳に聞き慣れた声が飛び込んできたのはそのときだ。ひどく驚いたように発せられた彼女の名前は、チャンピオンロードの北側入口から出てきたユウキによるものだった。チャンピオンロードに生息するポケモンの調査の最中だったのだろう、頬や服のあちこちが泥で汚れている。
「調査ですか? お疲れ様です」
「隣にいるのチャンピオンだよな、リーグに挑戦したのか? まさか勝っちゃったとか……」
「彼は?」
「オダマキ ユウキさんです。ライチさんの従兄弟で、オダマキ博士の助手を」
 ダイゴの姿に食い気味のユウキには、彼が以前からの顔馴染みであることを伝える。ライチから話を聞きかじっているのか、ダイゴは「ああ、君が!」と笑顔でユウキに手を差し出した。緊張した面持ちでその手を取るユウキ。普通現役チャンピオンに会ったらこういう反応だよなあ、とスミレは自身の交友関係を客観的に改めた。
 ライチはダイゴと握手した手のひらを呆然と眺めた後、溜息をつきながらスミレへと振り返った。どこか煮え切らない表情をしている。
「歳のこともそうだけど、オレ、スミレのことなんにも知らないのな」
「秘密にしているわけではありませんが、言いふらすほどのことでもないでしょう」
「わからないことは聞く。相互理解が必要だよね!」
 二人の会話に割って入ったダイゴは、両者の手を取って自分の元へと引き寄せた。ダイゴ自身はそう大柄ではないとはいえ、小柄な二人を抱え込むには充分な手足の長さを持っている。
「トクサネの僕の家を提供するよ。僕もスミレちゃんの旅の話とか聞きたいし、いいよね?」
「えっ、いやいや、ちょっと!?」
「適当に合わせておけばいいですよ。夜まで付き合っておけばダイゴさんのポケットマネーから美味しいご飯が出てきます」
 チャンピオンからの突然の提案にうろたえるユウキに構わず、ダイゴは二人を半ば強引にトクサネまで連行していく。されるがままのユウキ少年へ、スミレはダイゴに聞こえないようそっと耳打ちした。



******



・扉の奥で待ち構えていたのは……行く先々で主人公に絡んできたダイゴさん。なんだって、貴方がチャンピオンだったのかー!(棒)

・アオリのカメラアングルになると、デフォルメモデルの首と頭部の境目が目立つなあ。なんか接合部が見えるせいかお人形さんみたいだ

・本当に黙ってればイケメンだよなあ……

・ダイゴの手持ちを全く思い出せず「とりあえずジュカイン出しとけばある程度等倍刺さるべ」という軽い気持ちで先発にしたところ、出会い頭にエアームド。見た瞬間、無道の存在を忘れていたことに罪悪感を覚える私

・コータスに交換して焼き払う。交代の間に撒菱を巻くお仕事を完遂されてしまったのがどう響くか

・次に出てきたボスゴドラはコータス死に出しのペリッパーで対処。正直エッジ一発外してもらわなかったらピンチだった

・ユレイドルはドクケイルで毒々を仕込み、死に出しでジュカインを投入。まさかヘド爆仕込んでるとは思わなんだわ! ジュカインが落ちた後はペリッパーで削り切る

・ネンドール かたい つらい

・光の壁を張られてしまってはペリッパーにできることは少ない。為す術なくやられるペリッパーの敵討に出てきたボーマンダが、ネンドールのギリギリ回復圏外からドラクロを急所に当てるファインプレーを見せる

・ここまでほぼ一々交換だけど大丈夫か……? ちょっと焦りながらアーマルドと対峙。平均的にレベル50後半だから、レベルインフレのXYとかと比べるともちろん難易度は低いんだけど、こちとら軒並み50前後。5〜10レベル近く差があるのだ

・岩技の前に倒れるボーマンダ、残るはボスゴドラだけ。頼むぞボスゴドラ!

・※まるでボスゴドラが相棒のようですが、相棒はジュカインです

・満を持して登場、メタグロス。メガシンカのタイミングを合わせ、燃えるホウエン鋼対決へ!

・※まるでボスゴドラが(ry

・怪獣大決戦なビジュアルとは一転、互いに有効打がないのでちみちみ削り合う泥沼な戦いへもつれ込む。燃えるホウエン鋼対決とは一体……

・CPUの思考ルーチンって、自分の持ってる技の範囲内で有効打がないときの優先度は威力>タイプ一致なんだなあ、とギガインパクト打ち切ってからコメパン混ぜてくるメタグロスを見ながら思う。コメパンとか言う攻撃できる詰み技本当にやめてくれませんかね

・アイアンヘッドのPPを空にしたボスゴドラ、最後はサーチ厳選したもののまったく使う機会のなかったドラゴンダイブでフィニッシュ!

・バトルが終わった後のドヤ顔腹立つ

・ここまで来てもなおお兄さん風吹かせてくるユウキかわいい

・やはりシリーズ最初の殿堂入りはなかなか感慨深いものがありますな

・「おかえり スミレ」にぐっときた

・戻るとユウキが待っていてくれた。深い意味はないけど! と毎度付け加えてくるのは貴方を意識しています、と白状しているのと同義だ、若人よ

・サイユウシティからチャリで爆走して帰る主人公とユウキ。いや、さすがに空を飛んだのだろうけど、少なくともコトキより前、トウカかカナズミあたりからチャリチャリしてるよね。EDで漕ぎ始めた町並みから見るにカナズミっぽいが

・町BGMメドレーとともにこれまでの冒険を振り返るED。その時々に映っているポケモンは、一番活躍したポケモンってことでいいのかな?

・フエンジムのカットでこっちのコータスとアスナのコータスが対峙してしまいちょっと笑ってしまった。確かに耐性を利用してゴリ推したのだけれどもさ

・終盤になるにつれてジュカインの出番が少なく、ボスゴドラの出番が多くなっていく……チャンピオン戦のカットはメガメタグロスとメガボスゴドラの絵になるシーンでしたよ!

・加入が一番遅かったせいでボーマンダが映り込むことがなかったのがちょっと残念ね

・最後だから言うけど、アオギリの二の腕の切れ込みの絶対領域に非常にときめく。地味にアームウォーマー的なアイテムには弱いのだ

・実家に戻る前に百三番道路に寄り道。最初にユウキと戦った場所、かつOPに映る池の場所だと判明。OPが百三番道路だったという事実よりも、あれが水たまりじゃなくて池だったという事実のほうが衝撃的だよ

・いつの前にかメガバングルつけてるからもしかしたらなー、とは思っていたが、ユウキからバトルの誘いを受ける。前からメガバングルつけてたらごめん。君のこと知りたいし俺のことも知ってくれ、ってもうそれ紛うことなく月が綺麗ですねってやつでは

・先発オオスバメはコータスで焼き鳥にし、次に出てきたホエルオーをジュカインのリフストでぶっとばす。なぜかジュカインの前に出てきたガッサはドクケイルで、ライチュウはジュカインバックで対応。こいつ、意地でも最後にメガバシャ持ってくる気か

・ジュカインとバシャーモ、因縁の対決!

・四天王戦では全く役に立たなかった地震がここで生きる。メガジュカインの容赦無いワンパンキルがメガバシャーモを襲う。だからメガバシャには守るを入れておけとあれほど

・ユウキの「うまく いえないけど」が好き。自分の言葉では足りないほどいろんなことを受け止めて、いろんな感情が湧き上がってきているのだろうな、と思うとすごく愛おしい

・改めて、帰ろう、ミシロに!



【スミレ(♀)】
プレイ時間 76:13
捕獲/発見 161/197
パーティ
・マイア(ジュカイン♀)Lv.53
 →冷静な性格。パーティのリーダー格……になるかと思いきや、出落ちするわ急所丸出しだわ肝心なところで技を外すわと徐々に芸人枠にシフトしていった。たぶん本人は超真面目にやってるのに結果がギャグになるタイプ。レベル技の都合上、C上昇補正が入っているのに物理主体の技構成にさせられた悲劇の娘。ネタ枠だがなんだかんだいないと寂しい。
・エレクトラ(ドクケイル♀)Lv.49
 →意地っ張りな性格。性格不一致の極みにもかかわらず、足の早い相手にはいとをはく、堅い相手には毒々とパーティのサポートとしてなくてはならない影の立役者として初期から大活躍。回復技を入れるスペースがないのですぐ落ちちゃう=他より少しレベルが低くなりがちなのが玉に瑕。旅パは種族値考慮しなくてもやっていける好例。
・タユゲテー(ペリッパー♀)Lv.50
 →素直な性格。不一致物理弱点ならば余裕で耐え抜き、ジュカインと違って低命中技をぽんぽこ当てる自覚持ち。パーティの貴重な特殊アタッカーの割にはCがそんなに高くないのは内緒だ。炎や地面が通りやすい現パーティのバランサー。ホウエン地方における熾烈を極める水タイプ枠争いに何度かパーティアウトしそうになったが何とか踏みとどまった。
・アルキュオネ(ボスゴドラ♀)Lv.51
 →のんきな性格。紛うことなきパーティのエースアタッカー。ジュカインを差し置いてよくメガシンカしてる。鋼単になることで水タイプの前にも強引に立てるのは強い。なお、厳選妥協の末のヘヴィメタル&ドラゴンダイブは殿堂入りに至るまでほとんど出番がない。チャンピオン戦後にボディパージを習得しロマン個体にますます磨きがかかった。
・ケライノー(コータス♀)Lv.51
 →臆病な性格。ドクケイルと組んで高耐久相手に炎の渦の定数ダメージで削り+時間稼ぎを担当することが多い。本人の特殊火力が低いわけではないので、アタッカー的な運用をすることも。一ターン稼げればドわすれで擬似特殊受けもできる。臆病な性格なのにメインタンクやらされてるちょっとかわいそうな子。性格補正の恩恵を受けたことはない模様。
・ツヴァイ(ボーマンダ♀)Lv.51
 →腕白な性格。設定的にはマグマ・アクア団とのいざこざに巻き込まれて負傷したスイレンのツヴァイをスミレがそのまま預かってる感じです。パーティ加入は一番遅いもののさすが600族、ボスゴドラと並んで高火力で相手を叩きのめしてくれる頼もしいアタッカー。エピソードデルタでの一層の活躍に期待。

→みんなお疲れ様!

→エピソードデルタ、かなり楽しみにしている。ヒガナはネットであまりいい評判を聞かないけれど、パーティのレベル確認するために冒頭のイベント流し見する時点で既にきな臭さが漂ってきている……オラワクワクすっぞ!

→とりあえずトクサネにフラグ立てておけば小噺繋がるかな?(甘い見通し)


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