[携帯モード] [URL送信]

三十六計遊ぶに如かず
ミアレシティ

 ぎゃん、とトリミアンのような悲鳴を上げて、アセビは四番道路の花畑の中へひっくり返った。細い少女の体を支えた衝撃で、色とりどりの花弁がぶわりと舞い上がる。花畑の侵略者に驚いたフラベベが方々に散るのを逆さになりながら見送ったアセビは、天高く上がった右足を地面に下ろした。からからと虚しく回るローラースケートの車輪の音がようやく止まる。
「大丈夫かい嬢ちゃん、随分派手に転んだなあ」
 アセビがローラースケートを手に入れてから数時間。足慣らしにと軽い気持ちで始めたはずが、まったく扱い慣れないツールに四苦八苦することとなるとは、受け取ったアセビはもちろんローラースケートを託したおねーさんも予想していなかっただろう。最初はアセビが転ぶたびに心配していた庭師のおっちゃんも、ついに笑い始める始末である。
「難しいヨー。カロスのヒトはみんな運動神経抜群ですネー」
 しょんぼりしながら長い黒髪に絡まった花弁を摘み取るアセビの横を、パンクファッションに身を包んだ同年代の少女が軽やかに通り抜けて行った。もちろん、アセビと同じローラースケートを履いた状態で、である。もちろん通りすがりの彼女に悪意はないが、傷心のアセビに追い打ちをかけるには充分足り得る姿だった。
 思わず涙目になりかけたアセビの脳裏に、通りすがりの少女の姿が蘇る。確証はないが、目鼻立ちのはっきりした顔にはどこかで見た覚えがあった。
「どこだったかナー、カロスの知り合いはまだ少ないですのガ」
 首を捻ってみても答えは出てこない。考えることを諦めたアセビはローラースケートをハイカットのスニーカーから外して立ち上がった。スカートのプリーツを揺らして尻についた土を払う。ローラースケートは、おいおい練習することにする。旅路はまだ長いのだ。
「縁があれば、また会えるかもデス。ケセラ・セラ!」

******

・ダレノコトダロウナー(棒)

・ところでローラースケートは従来の自転車ポジションってことでいいのかな。孵化廃人を中の人に持つアバターさんの下半身が今まで以上に鍛えられますね。

・四番道路を抜けていよいよ色男博士の待つミアレシティへ向かうことに。四番道路は垣根の迷路がある庭園風。色とりどりのお花が植えられています。

・パンジーから学習装置をもらう。今作の学習装置は手持ち全員に経験値が分配される仕組みらしい。常時オンだとレベルガン上がりでヌルゲー化しそうなので、一軍連れ歩いているときは基本オフの方針で。図鑑埋めのときは遠慮なく使おう。

・オッパイノペラペr...じゃないけど庭師のじいちゃんとポケモン勝負をしながら草むらをがさごそ。フラベベ、ラルトス、レディバ、エネコ、ミツハニーを捕獲。発売前の発表では「何だ媚びやがって……」と思っていたが、実際に動くのを見ると「モーション可愛いな……」と熱い掌返しに走る俺氏。最初に会ったフラベベがオレンジ色の花に乗っていたのでそのまま捕獲しましたが、その後に会ったのが赤と黄色ばっかり、一体だけ白い花に会っただけなのでちょっと珍しい色に当たったのかな。四番道路だけの話かもしれませんが。

・そういえば二十二番道路の追加でノコッチとルリリに遭遇しました。まだまだ序盤で小型のポケモンが多いせいか、ノコッチが妙に大きく見える。

・ミアレシティへ続くゲートの前で色男博士の助手を名乗る二人組に待ち伏せされていました。恩返しの技マシンも貰った。白制服ってそれだけでエリート感漂う。まあついていこう。

・でけえ!

・口をあんぐり開けてしばし放心するアセビ(の中の私)。なんだここ! カロス地方の中心都市だし当然と言えば当然だけど、こりゃあ広い。

・博士の研究所が歴代で一番豪華。三階建てだよ、エレベーターだよ! どうやら色男博士はナナカマド博士のお弟子さんらしい。あのじーさんも手広くやってるなあ。助手さんから峰打ちの技マシンをもらう。

・色男博士はテーマ曲も色男だった。なぜかポケモンバトルを強いられる。後からやってきたカルムとサナが二人組を組む中、あぶれたアセビは色男博士と組むことに。せんせー一人余りましたー。言っとくけど強くないからね! さいですか。

・色男博士、カントー御三家を繰り出す。なんかヒトカゲとゼニガメがぽっちゃりしててかわゆ。フシギダネ? 不動のアイドルですけどなにか問題でも?

・褒められて、御三家譲られて。正味カロス御三家よりも誰にしようか随分迷ったのは内緒だが、ここは赤緑初プレイ時の相棒、フシギダネを選ぶことに。でも一軍にダネちゃんの枠はないので二軍の催眠要員として頑張ってもらいましょう。ちょうど腕白をツモったので耐久も問題なし。

・メガストーンは漬物石。

・友達集合。主人公はもちろん、どうやらほかの四人も全員出身が違うらしい。じゃあ互いに知り合ってからそんなに長くないってことなのかな? その割には仲良しさんだなあ。色男博士から旅のアドバイスを受ける。カルムが他人と違うことに価値があるとか言ってる。出る杭は打たれるぞ。というか意識しなくてもそうそう似てる人間なんておらんて。

・一階に降りるとわるいアデクさんが案内してくれた女の子と話してた。あの人も色男博士の弟子らしい。美しい世界がどったらとか言って去ってった。今回は世界再生系ボスかー。

・カルムにナンパされるの巻。カルムさん、ティエルノとトロバにヒソヒソ言われてますやん。サナは行きたいところがあるからとどこかへ行ってしまった。そういえば今は♀主人公だから事あるごとにくっついてくるサナを見る度「男所帯の紅一点にようやく友達になれそうな女の子が来たんだもんなあ、そりゃぺたぺたするわなあ」とか思うけど、これが♂主人公でも同じ行動ならとんだb(自主規制)。仲良きことは美しきかな。

・ようやく町中を探検……とはいえ、北半分は謎の停電という名の大人の事情により通行止め。町のあちこちで暇そうに転寝しているメェークルを眺めながらカフェやトリミングショップ、漢方薬店等々を冷かして回る。ブティックには「芋娘がうちに入ってくんな(意訳)」と門前払いを食らいましたが!

・いろいろすごいんだが、いかんせん私のカメラワークが悪いのかどこを走ってるかさっぱりわからん。

・ダブルバトルを楽しめる一つ星レストランで優雅にランチ。おいしくコース料理をいただきました。チップの相場がわからんのでとりあえず英世さんを差し出す小心者アセビ。男二人で、を強調する喪男。

・壁)|┌^o^)┐ホモォ…?

・サナが立っていた建物がプロモーションビデオを撮影できる施設のようだ。試しにアレコレいじってみると、けっこう細かく設定できるみたいです。こういうのはセンスがないのですが、一度すげー凝ったの作りたい。今はまだその時ではない……(劇画調の顔)

・ここでカラコンもらったりメイクできたり。メイクは撮影用ですぐ落としちゃうみたいですが、こういうの女の子好きそうだなあ。一度アセビにもおめかししてもらいましたが、子ども顔のせいかチークとリップ乗せるとケバくなっちゃいました。基がかわいいからすっぴんのままで充分!

・目だけは青くしてきました。黒髪碧眼とかね、美しいよね。神秘的だよね。

・ヘアサロンを発見。コースを見ると序盤の資金では結構お高い。店前でセーブをしてから再入店。あれこれ試した末に、結局いまのところは変えないという結論で落ち着きました。地黒肌に銀髪とか白髪とかあれば最高だったのに! ね! (厨二脳)

・散々カルムを待たせた末にカフェへ入店。わるいアデクさんと明らかにオーラの違う人がいた。

・わるいアデクさん、大女優をナンパ。しかしあっさり振られた模様。

・大女優カルネさん、下々の子どもに興味を持つの巻。社交辞令的に次会ったらバトルしましょみたいなことを言われる。ぼそっとカルムが「ちょっと名前が似てる」みたいなことを呟いた。そこかよ。

・妙にお隣さんを強調し、ライバル認定してくるカルム。このかわいらしい雰囲気はどこかRSEのハルカユウキに似てる。

・ティエルノからホログラムなんちゃらで五番道路が今熱い! と誘いを受ける。サナとカルムばっかでティエルノとトロバとの絡みが少ない現状、こいつらを愛でに行かねばなるまい。





【トレーナーカード】
アセビ(♀)
・プレイ時間 4:36
・カロス図鑑 50/33
一軍
・ケロッグ(ゲコガシラ♂)Lv.18
・なんばん(ヒノヤコマ♂)Lv.18
・ハニィ(フラベベ♀)Lv.7
二軍
・センセイ(ジグザグマ♀)Lv.11
・きんちゃく(フシギダネ♂)Lv.10

→ケツマロとヤヤコマが進化しました。カロス御三家最終進化系のバレは見てないのでこれからが楽しみです。ヒノヤコマから炎が追加、ちぃ覚えた。しかし炎技を覚える気配がない。
→新顔のハニィは「花から蜜でも取れそうだよなあ」とか「フェアリータイプだから花の蜜でもすすってんじゃないか」とかそんなイメージから。きんちゃくはあの種がかぼちゃ巾着みたいだからです。
→新旧色々なポケモンが出て図鑑埋めるのが楽しい分、既存ポケの図鑑説明文がほとんど前作の文章の焼き直しみたいなのがちょっと残念だよなあ。まったく新しいテキストを、とは言わないがもっと生態系に関して追加情報が欲しい、と思うのは腐ってもポケモン題材にして小説書いている性か。


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!