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三十六計遊ぶに如かず
ヒャッコクシティ〜フラダリラボ

・ヒャッコク前でメール受信。カルム、お前も懲りんやっちゃ。

・ヒャッコクシティはでっかい日時計があるらしい。プレイ時間は夜だけど見に行く。

・オーバーテクノロジー! キレイだなあ、これが動き出すとか言わんべなあ。ぐるりと観光を済ませた後、散々待たせたカルムと遊ぶ。

・ヒャッコクジムはエスパージム。ここまであまり経験値吸えてないのでほとんどクノエとレベル変わってない。完全に異空間なジム内部をワープで進み、ジムリーダーの元へ。

・ゴジカさんがソウルスパークの使い手っぽい。そしたら元ネタ的には波紋使いっぽいと言わなきゃだろうか。

・普通にニャオニクスとか使ってきましたが、この人の隣にリグレーとスターミーとピクシー並べたらすげー似合うと思う。こちらの手持ちが悪霊三体なのでタイプ相性に物を言わせてさくっと勝利。サイキックバッジと瞑想をもらう。もはや平面じゃないよねこのバッジ。下のしずく型の水晶がバッジとしては邪魔くさそう。

・ジムから出るとフラダリから電波なホログラムメールが。これホロキャスター持ってる全員に送りつけられるのか。ともかくミアレシティに行くことに。

・いつぞやの真っ赤なカフェに突入。どうでもいいけど今作のウェイター男女ともに格好いいですね! フレア団ばんざーい(棒)で内部に潜入。そういえば研究施設の上にカフェを作ってるとか言ってたっけね。

・中ではフラダリが待ち構えてました。まあ、このバトルは様子見ですよね。互いに牽制程度で終わる。

・誘われた先に捕まっているのはのっぽさん。やっぱデケェわ。遠近法による見間違いとかそんなレベルじゃなかったわ。昔語りが始まるけど、更に謎が深まっただけだった。この人三千年も生きてるの? 昔のカロス人はこんなでっかいのが普通だったの? AZにゃんてこれかあ、これかあ……。

・止めたければラボ最奥部に来いと挑発されたので、矢印床の迷路を縫って鍵を探しに東奔西走。いやそこまで移動してないけど。休憩室ですよすよ昼寝しながら攻略していきます。

・時折幹部が出てくるけど個別の名前がない。ということは、フレア団の中では技術屋のほうがヒエラルキー上なのか。珍しいなあ。まあ科学者イコールバトルが弱いという図式には必ずしもならないものだけれど。

・結局最奥部へ続く鍵はモミジが持ってました。たぶんこの人が女性五人組の中では一番バトルが強いんだろうなあ。

・一番下ではクセロシキが待ち構えてました。なんかロシア料理みたいな名前でおいしそうだなあと思ったのは内緒。ぱっぱと片付けると破壊兵器を止めるための二択を迫られる。赤い糸を切りたくないって蘭ねーちゃんが言ってたので青いボタンにパンチング。

・合ってたけど止めてくれない。大人は嘘つきだ。セキタイシティは破壊兵器の反動でボドボド。仕方がないので破壊兵器の大元を断ちにいきます。まったく、面倒の多い大人だ!



******



「どちらかのボタンを押せば最終兵器は止まる。お前に選べるか?」
 アセビはつかつかとクセロシキの横を通り過ぎ、迷わず左の装置へと向かう。拳を握り、無遠慮に一撃。ほの青く光る停止ボタンは数度明滅し、やがて隣の赤いボタンとともに沈黙した。ぱち、ぱち。やる気のない拍手がおこる。
「正解」
 アセビは艶やかな黒髪を翻しながら振り向き、碧眼を細める。途端、機器類が禍々しい光を放ち、周囲に警告音を響かせた。モニターに浮かび上がる巨大なクリスタルが花開く。セキタイに咲くうつくしい破壊兵器。世界を滅ぼす花。
「どちらを選んでも変わらなかったのデショ」
「その通り。フラダリさまはお前にチャンスを与えたが、二分の一の確率でパアになる計画なんて無意味だと思わないか。トレーナーであるお前ならわかるだろう、勝率五割は無価値だよ」
 ここで押し問答をしていても、あの兵器は止まらない。バッグの中でホログラムメールの受信を知らせるバイブレーションが鳴いていた。恐らくは、カルムだ。
 このまま地下室で終わりの瞬間を待つのも悪くない、アセビはそう思っていた。アセビは時折、フラダリの言葉に甘く魅力的な響きを感じていた。それは事実だ。自らの過去を象徴するすべてのものを消し去ることができたなら、どんなにか素晴らしいだろう。そのために自分自身が滅びることになっても、彼女はまったく構わなかった。
 しかし、彼女は《サキの娘》として既に新しいパーソナリティを構築している。新しい《ワタシ》、強く優しい母親、新しい友達、一度戦わせたきりでいなくなってしまわないポケモンたち。手放しがたい大事な絆。
 彼女はしばし瞼を閉じて、後者を選びとった。
 警告音を切るように早足で出口へ向かう。クセロシキとすれ違いざま、アセビはにっこり笑みを浮かべた。可愛らしい少女のものであるはずのそれは、軍場の将を思わせる不敵な笑みだった。
「ええ、よく。しかしながら、トレーナーとは六パーセントにすべてを賭ける矛盾した生き物ですヨ」


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