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誰も知らない彼女の顔(常守+縢+狡噛)



「大蔵信夫」
「これは?」
「島津千香」
「この人」
「金原祐治」
「マジで!じゃあこれは?」
「御堂将剛」
「すごい!」
「・・・何やってるんだ?」
「狡噛さん!聞いて下さい、撰華さんすごいんですよ!」
「マジで人外!コウちゃんも相当だけど、ありえねーもん」
「話が見えないんだが・・・」
「撰華さんが人の顔を覚えるの得意っていうからテストしてたんです」
「テスト?」
「100人くらいの顔と名前を速読してもらって、あとから私と縢くんが出題するんです」

 こうやって。と、腕のデバイスから顔写真のホログラフィーを写し出す。

「もう80人超えたのにまだ1人も間違えていないんですよ!」

 この人狡噛さんが捕まえた人ですけれども名前覚えてます?と聞かれて、改めて見てみると確かに見覚えがあるような気がするが、終わった事件などさして興味はないので、名前を言われれば事件の概要くらいは思い出せるかもしれないが犯人の細かい人相などとっくに記憶の彼方だ。

「1人につき一秒も見てなかったのにな〜」
「あの、お二人ともその辺で・・・」

 興奮している二人の様子に反して当事者の撰華が青ざめているのは狡噛から立ち上る静かな怒気に気付いているからだろう。
 彼らの言い分が正しければそれはとても素晴らしい技術だ。少なくとも刑事には多少にかかわらず必要な能力である。問題はない。
 ただ。

「一般人に内部資料を見せる奴があるか!」

 そこは問題あるだろう。大いに。









誰も知らない彼女の顔
(意外な一面)














「他にも資格とってるのか」
「速読以外には授業の一貫で漢字と数学と英語くらいなら持ってますわね。個人的に勉強はしていますけどあまり試験とかは受けていませんの」
「なんでー?もったいない」
「あくまで自分の能力を高めるためにしてますから。資格によっては必須科目をとるために時間をとられてしまいますし」
「縢くん、見習ったほうがいいよ」
「そうだな」
「うっさいなー!」













どっかの雑誌にサイコパスの世界では顔の印象が残りにくく、顔見てきゅんとすることがなくなっている。と、あったので、主人公の特技にしてみました。
あと個人情報保護法は100年後もあるって信じてる。

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