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愛玩具(宜野座)


※『愛しのテディ』の続き


 もはや引き離すのを諦めたのか、宜野座は画面が見えないからと撰華の頭を左手で自分の肩に押し付けてもう片方の手でキーボードを叩いていた。
 しかし撰華は退ける気は毛頭ないらしく、「いい匂いがします〜」と押さえられた肩口に自らすり寄って甘えていた。撰華が鼻をスンスンと鳴らす度に無意識か彼女の頭を宜野座の左手が撫でてやっている。


「ラブラブだね〜」
「そうだな」
「いいの?コウちゃん」
「何がだ」
「アレ。ラブラブ」
「質問の意図がわからんが、しいて答えるなら、アレのどこに危機感を覚える要素がある」
「まぁね〜」


 しかし、撫で方がわしゃわしゃと痒いところを掻いてやってる風で、恋人同士というよりは飼い主と飼い犬である。









愛玩具
(愛があるからいいの)







 ダイム(愛犬)と同レベル。













引続きラブラブ。
仮タイトルは『ペットロス症候群』でした。


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