時間の問題(狡噛+縢+宜野座)
※『サンドリヨンは榛の夢をみるか』の直後
「コウちゃん最近別行動したがるけどなんかあんの?」
「なんだと?」
縢の何気ない言葉に眦をつり上げたのは宜野座だ。
「狡噛、どういうことだ。返答しだいではただではすまんぞ」
眼鏡の奥から剣呑な光りを帯びた視線を寄越される。だがそれは自分を案じてのこと。宜野座との付き合いが長い狡噛は涼しげに、微笑みすら浮かべてその眼光を浴びる。
「なんだギノ。俺を疑ってるのか?」
「疑われるようなことをしているからだろう」
「俺がお前を裏切るはずがないだろう。俺を信じろ」
「どうだかな」
なんだこの彼氏彼女の会話。と思ってしまうのは縢だけだ。
「別に脱走しようとか考えてるわけじゃない。ただ、二手に別れたほうが効率よくホシを追い詰めることができるからな」
確かに、狡噛のいうことは道理が通っている。
「いいか。少しでも逃げようとしたら容赦なく撃つからな」
念押しするように、悪態を吐きながら離れていくそれが、不器用な宜野座の精一杯の心配なのだと知っている狡噛は苦笑する。
「お前さんも毎日毎日大変だねぇ・・・」
なんだかんだ、狡噛に言い含められてしまう息子と、「しんやさーん」と遠くから手をふる少女に気付いてげんなりしている狡噛の様に、征陸は若さゆえの無駄な労力を称えた。
時間の問題
(若いってのはいいねぇ)
出会ったばかりの狡噛さん。最初はギノさんに内緒にしてたようです。
でも可笑しいな。この話でギノさんと出会うはずだったのに、狡噛さんのスルースキルが勝ってしまったぞ!?狡噛さん恐ろしい子!←
いやまぁ時間を無駄に消費してしまうのは若い証拠ですよね。(管理人も含めて)(オイ)
そしてヒロインの台詞が一行しかないキセキ!\(^o^)/←
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