僕が君に懐くマデ(佐々山)
お兄さま。お兄様と呼ぶなといつも言っているだろう。わかりましたわお兄さま。だから・・・っ!
「いいなぁアレ」
ちまちま動く子供と、なんだかんだいいつつも、その側を離れない長身を遠目に眺めて羨む男が一人。
「意外だな」
ほとんど独り言に近いそれをわざわざ拾い上げたのは隣にいた狡噛だ。
「おまえが子供好きだったとはな」
「じょーだん!」
ぎゃははは!と下品に笑い飛ばす。
「可愛い女の子は好きよー。でも、ガキは別」
子供とは弱くて煩くて、気に入らないことがあればすぐに泣く。というのが佐々山の認識だった。
「眺める分には可愛いけど。メンドーみたいとは思わんな〜。ほんと、よーやるよギノ先生は」
視線の先には、なんとか名前で呼ばせようと奮闘する宜野座と、彼の言葉をのらりくらりとかわす撰華がいた。
僕が君に懐くマデ
(撰華。俺のことは伸元と呼ぶんだ)
(わかりましたわ。伸元お兄さま)
(だ か ら !)
(おもれ〜)
ラジオドラマの佐々山さんは人柄がよさそうですが、アニメやノイタミナ小説を見た感じでは、やっぱ潜在犯なんだなぁ、と思わせる描写があったように感じられたので、小学生の上司とかたぶん最初は不信感バリバリだろうなと思います。でも子供相手に大人げなくできることもなく、最初はよそよそしく、懐くまで冷たい感じです。
ちなみにギノさんは『お兄さま』呼びです(厭がらせ)
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