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甘い苦痛(狡噛)



 ギシ、ギシ、と不規則に軋む寝台の音が部屋に響き渡る。シーツの海で、男女が絡みあっていた。
 のし掛かった者は痛かったら言えと気遣う言葉を掛けてくるが、その目はギラギラとしていて捕食者のそれだ。おそらく前述通りに訴えたとしても聞き入れられることはないだろう。下段の者は諦めたように力を抜いた。















 *さて何をしてるでしょう?















 先ずはうなじの上辺りの後頭部を親指で押さえられる。いきなり痛い。

「撰華」
「はい、なんですか?」

 うつ伏せになっているのでくぐもった声になったが、なんとか彼女の耳には届いたようだ。

「痛い」
「そうですか」

 やっぱりな!

 まぁ彼女も痛かったら言えと言っただけで、やめるとは一言も言わなかった。嘘はついていない。
 乗り上げていた背中から降りると脇からホシを取り押さえるときのように腕を背中の中心へと捩りあげられる。それにより浮き出た肩甲骨を身体の外側へ広げるように上から押さえられる。正直めっちゃ痛い。

「・・・っ・・・!」
「声、我慢しないで下さいね。二人っきりなんですから」

 痛みに耐えていると撰華がうっとりと言った。何故うっとり。
 反対側へも移動し、両方の肩甲骨を順番に解すと、また背中に乗り上げ今度は肩や背中を揉まれる。これは気持ちが良い。

「やだ・・・慎也さん、かたい」

 いちいち卑猥に聞こえるのは何故だ。

「そ、な・・・言い方・・・するな」
「でも、ここ、すごくかたくなってますよ。気持ちいいでしょう?」

 きもちよく、ないですか?

 凝り固まった部分をぐりっと抉られ思わず声が出た。









甘い苦痛
(エロイエロイと思う方がエロイのよ!)







 *答え・・・マッサージ













エロイ話とでも思ったか愚か者!あっすみませんごめんなさい自重します。
当初は冒頭だけでなく全部誤解を招く描写にして、最後に実は違ったんだよーデヘヘ(←)ってしたかったけど三行で耐えられなくなった!

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あきゅろす。
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