エロイお姉さんの言うことにゃ(唐之杜+常守+六合塚)
「絶対ホモよ」
「ぇ、ええ〜?」
そんなことないですよ。顔をひきつらせながらも、真っ先に返したのは常守だ。
「だっていい歳したいい男がよ?女の影なし、興味もなし、死んだ仲間の敵討ち、なんてホモ以外の何物でもないでしょ!」
机をバァンと叩き、お姉さんは力説する。
「そりゃあ佐々山くんとは仲がよかったみたいだし?あんな死に方じゃあ気持ちもわかるけど、それにしたってあんな生き方身体に悪いでしょ。溜まるものもあるでしょうし」
「?」
「貴女は知らなくていいことよ」
唐之杜の言葉の意味がわからなかった常守を六合塚がそっとたしなめる。
「慎也さんがわたくしに応えてくださらないのはそのせい、ということでしょうか?」
「絶対そう!」
そう!それよ、それ!
ハッと気付いたように漏らした撰華の言葉に、唐之杜が目を輝かせて食いつく。
「こんな可愛いピッチピチのジェーケーがフラグたててるのに、喜ばないなんて男じゃないわよ」
「志恩。それ、いつの言葉?」
「フラグクラッシャーだわ!」なんて、大袈裟なジェスチャーで捲し立てる志恩の言葉を残念ながら半分も理解出来ない。
「あ」
呟いたのは誰だったのか。全員だったかもしれない、一人を覗いて。
宜野座監視官なんかも怪しいわよね!と同意を求める声に頷く人間はいなかった。
「だからね。アイツら絶対オホモダチだって」
「誰が・・・何だって?」
ぴしり。表現するなら空気が凍ったとでもいうべきか。地を這うような重低音に、唐之杜は恐る恐る振り返る。
「あっら〜!宜野座監視官じゃないどうしたの〜?」
そこには、まさしくたった今、話題に上がっていた宜野座と話題の中心にいた狡噛が並んでいた。言わずもがな、その表情は険しい。
「このデータの中に何かしら規則性がないか分析してくれ」
「はいはい。お安いご用よ」
「明日の俺が出勤するまでに頼む」
「あし・・・!?」
いつもなら気だるげに受けとる資料を恭しく受け取っていた唐之杜だったが、流石にそこで否を唱える。
「宜野座監視官、明日は日勤ですよね?」
「あぁ、朝からだ」
冷静に確認したのは六合塚だ。それに無情にも宜野座が答える。つまり今夜は徹夜決定。
「御愁傷様」
隣の狡噛がちっとも同情してない声で言う。余計な火の粉は被りたくない、残りの面々は静かに両手を合わせた。
エロイお姉さんの言うことにゃ
(南無三)
(唐之杜さん、えっと、ご、ごめんなさい)
(為せば成る!ですわ、お姉様!)
(いやァー!!)
志恩さんへの呼び方は誰がなんといっても「お姉様」で(笑)
ほんとはこのあと狡噛さんとイチャイチャする予定だったんですが、キリがいいので切っちゃいました(笑)(笑)気が向いたら書きます!
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