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未知との遭遇(フラン+夢主)








 初めて会ったとき、その人はすでに別の誰かのものでした。





 ───はじめまして。





 小さな子供の手を引いたまま、その人はたおやかな笑みを浮かべてそう言った。


「フラン君、ですよね?」


 事前に名前だけは聞いていたのか、自分以外の仲間とは面識があるらしいその女(ひと)のお腹は少しだけ目立っていた。


「この子のこと、よろしくお願いしますね」


 暖かい春の木漏れ日のような優しい笑みを湛えて、幼子の背にそっと手を添える女性。
 突然、他人の子供を預かると聞いたときは、一瞬自分が所属している部隊がなんなのか、わからなくなったものだ。(確か『暗殺部隊』だったような・・・)


「ミーは子供とか苦手なんでー、殺してしまうかもしれませんよー?」


 少年の意外に辛辣な言葉に、妙齢の女性はきょとんと目を丸めたあと、すぐにころころと笑った。



「大丈夫よ」



 フランの心ない言葉にも気に障った風はなく、女性は念を押すように、大丈夫だと繰り返した。
 何を根拠に。と不振がるフランにまた鈴を転がしたような軽やかな笑い声を上げて、もう一度、だいじょうぶ、と彼女は言った。



「相手が自分と同じ『生き物』だと知ってる君は大丈夫」



 そう言って、彼女は本当に幸せなことのように、笑った。





との遭遇

「おっこれがあの女のガキ?ちっこいなーホントに人間なの?王子不思議ー」
「可憐だ・・・」
「なー、その体ちゃんと内臓とか詰まってんの?綿とかじゃなくて?」
「マシュマロのようだ・・・」

ゔお゙ぉい!!早くソイツからガキを引き剥がせぇええ!!」
「レヴィ、言っとくけどその子は男の子だから手を出しちゃダメよ?っていうか女の子でもダメよ!?犯罪ぶっちぎりでアウトだから!!」

(ナルホドー。こういう意味ですかー)





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あきゅろす。
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