狼を真似る犬(リボーン)日記ログ
デスプレイに表示された名前に口角をあげ、こちらへ伸ばされていた小さな手に託した。もちろん通話ボタンを押して。
「もしもし？えぇ！？ほんとー！うんっうんっ」
途端、濁流のように話し出した幼子に、ぶはっと思わず噴いてしまう。
くつくつと笑みを漏らしながら、幼子に問いかける。
「かっちゃん。ママにももしもしさせて？」
「あいっどうじょ！」
基本、聞き分けのよい子供の頭を撫でながら受話器をとる。
「もしもし？」
『元気だったか聞いたらイキナリ驚かれたんだが』
途端に聞こえる憮然とした声に、またまた堪えきれずに噴いてしまう。
「電話ごっこをしたいだけで、まだ言葉を聞き取ることは出来ないのよ」
自分の言いたいことは大部言えるようになったんだけど。みたいだな。
そんな会話の合間にも隣から「かーしーてー」と喚く声が聞こえる。
狼を真似る犬
（想像力のない奴に、翼は持てない）
掲載日(14/03/23)
日記で触れませんでしたがお相手はリボーンのつもりでした。
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