呼び名(14雲雀生誕) 「草壁くん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 「なんだ?」 「今度の体育祭のことなんだけど・・・」 「あぁ、そのことなら既に各担任へ次第を説明するよう通達したはずだから、お前のクラスなら今日あたりに言われるんじゃないか?」 「そうなの。どうもありがとう、草壁くん」 「君、『草壁君』て呼ばれてるの」 脈絡なく、会話に入り込む雲雀に草壁はギョッとして隣の上司を見た。雲雀が他人との会話に横槍を入れるのは、とても珍しいことなのだ。 「へ、変ですか。自分の名前は草壁なんですが」 「君付けされるような顔かい?」 「顔?!」 「ふふ」 オドオドしながらも、上司の言葉に返していた草壁だったが、そっと鈴を転がしたような笑い声に見れば。揚羽が口元を手で押さえクスクスと溢していた。 「二人とも仲がいいのね。夫婦漫才みたい」 「めお・・・!?」 その場合自分がツッコミになるのだろうか。なんて、思わず現実逃避してみる草壁だった。 呼び名 (誰かタスケテ!) どっちが夫『婦』だ!? 前にも言いましたがウチのヒロインはあえてボケに回る子です。(確信犯!) [*前へ][次へ#] [戻る] |