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誰が為に鐘は鳴る(4/5)






 なんかオマケ的な。




「それにしても・・・」

 暖かいできたての料理を啄ばみながら、リオンが首を傾げる。
 それを見てマリアンが問いかけた。

「どうしたのエミリオ?」
「僕は本来、明日の朝まで帰らないと言っていたはずだが、どうしてこうも都合よく料理ができているんだい?」
「え?だってジゼルちゃんが、エミリオは夜の内に絶対帰ってくるからって・・・正確な時間もわかってたわよ?」
「・・・どういうことだ?」
「さあ?」

 肝心のジゼルはというと酒瓶を振り回しながら、未成年の癖に酒を浴びるように飲んでいる。





















「ルウェイン将軍」

「おぉ、ヒューゴ殿!宴は楽しんでいただけましたかな」

「それは勿論・・・ですが、先ほどからリオンの姿が見当たらないようなのですが・・・?」

「それなら、そちらで働いているジゼル君が先日頼みにきましてな。なんでも家でパーティーをするから途中でマグナス殿を帰らせて欲しいと」

「パーティー!?」

「それもサプライズにしたいから適当に理由をつけて返してくれ、と言われましてな。久しぶりに悪戯心が疼きましたわい」


(そんなの聞いてない・・・!)


 一人だけのけもの。










 というかいつの間に将軍と知り合ってたんだ、とか。なんて不遜な頼みをしてるんだ、とか。ヒューゴは突っ込みに忙しい。














 (全ては彼女の計画通り。)










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あきゅろす。
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